「喜怒哀楽」の週末! 

投稿日時 2004-05-17 03:23:07 | カテゴリ: 西口通信



「喜怒哀楽」の週末!           大木晴子
15日、土曜日の午後私は渋谷の宮下公園に行き「草の実会」ラスト・デモに参加しました。
1952年、朝日新聞に「ひととき」という女性投稿欄ができ、投稿に共感した人たちが「会って話してみたい」という思いが読者サークルに、それが草の実会に・・・。

55年創立、来年50周年をくぎりに解散することになりました。
「平和憲法を守り、戦争と差別のない社会を作ること」を会の理念とし、60年安保のときは日傘をさした「パラソルデモ」で話題をよび70年からは毎月15日にデモを行ないました。
今のように女性が自由に活動したり、ものを言える時代ではなかった頃に生活の中から表現の場をつくり出していった事は素晴らしいと思います。
当時、20歳の方は70歳になられるまで、戦争体験を語り継ぎ、生活の中から平和を常に意識してこられたことに私は強く胸を打たれました。
お一人お一人のお顔を拝見して、ホットする思いでした。
集会の後、デモ行進参加者70名、その内新宿西口で意思表示をしている人たちが11名です。なんと、警備の警察官は私の所から見える数は3名でした。「これが現実なの!」と私は久し振りに怒りに怒りました。激しい車の往来がある中を歩くデモです。お歳を召した皆さんが安全に歩けるように交通整理をするのが警察官の役目ではないのですか。サウンドデモの時の警察官は規制の為、思いやりもプロ意識も感じられない今日の警察官に怒っています。

昨年参加した三鷹のちょうちんデモでは、12名に5名の警察官が交通整理をしました。丁寧に私たちを車から守り誘導をしてくれました。渋谷のデモは酷すぎます。
お年寄りや子どもたちが安心して暮せる街は、誰にとっても心地の良い街です。
この草の実会のデモでは、一番後ろに80歳を越えられたご婦人が杖をつきながら一歩一歩爽やかな笑を浮かべ歩かれていました。
私も一緒にゆっくりと雲さんの「平和」の文字を掲げて歩きました。
渋谷駅に近づいた大きな交差点で最後尾でたらたら歩いていた警官がこのご婦人を指して「真ん中か前に入れたら」と私に言いました。
交通量の多い所は、西口の皆さんが気を配り歩いてきました。
「お巡りさん、あなたの仕事でしょう」と何度も言って歩いて来てこの言葉を聞き、冗談じゃない!このご婦人は物ではないでしょ、あなたには、見えないのですかこの方の歩まれた年輪を感じる事が出来ないのですか。ほんとうに寂しい、涙がこぼれます。
交差点には、たくさんの若者たちがいました。この素晴らしい体験を重ねて歩まれた人たちが優しく守られていない現実を見て、若者たちは何を学べば良いのですか。
私は、この事を書くことに一日、考える時間をとりました。それは少ない警察官で直ぐにその人がわかり可哀想かなぁと思ったりもしましたが、やっぱり書く事にしました。
再度言います。弱い立場のお年寄りや子ども達が安全に優しく守られて生きていけることは、誰にとっても住みやすい心地の良いもののはずです。そうではありませんか。
5時からは、新宿西口小田急前でも意思表示が始りました。
6時広場に移動するともう何人も立ち始め、広場は活き活きとしています。今日は、初めての方も多く、様子を見にいらした方が私のプラカードを持たれたので最後は「立川テント村」のカンパ箱を持って立ちました。(皆さん、もう直ぐ出来ますからね。意思表示出来るバンダナ!これを何時もバッグに入れておけば大丈夫です)
向かい側のOさんの前には、若者が二人話かけています。一人はビールを片手に少し酔っている様子でした。後で聞いた話だと22歳と24歳の青年で自衛隊の文字に興味を示し、声をかけてきたようです。横にいたNさんも一生懸命話をしています。
最後には、ビールを飲んでいない24歳の若者は、興味を持ったようで、ゆっくりと各柱に立っている人たちの意思表示を真剣な顔で読んでいました。また、Kさんの所では、かなり激しい議論をする声が響いていました。今日は広場だなぁーと感じる雰囲気が漂っていました。
終わり近くに納税者ネットワークの何時も国会前で頑張っておられる関さんが参加、朝日新聞夕刊の記事「サマワで銃撃戦」を読み、何か行動しょうと言い出しっぺです。
16日、普天間基地包囲行動に連帯する5. 16行動の後に外務省に「サマワ ここが非戦闘地域なの?」と問う意思表示をすることになりました。
★☆★☆★☆★☆


私は、早めに義父の食事を渡し、デモを追いかけ合流し解散地点の日比谷公園から外務省へ13名の参加で意思表示です。
Kさんは、外務省に電話をかけて会って話を聞いてくれるよう頼みましたが、担当者がいないと断られました。

私は意思表示で使っている大判のノートに「サマワ!ここがほんとうに非戦闘地域なの?」下に外務省の皆さん答えてください。と書いて持っていきました。大切なノートですが出来れば預けてきて、しっかり回答を書いていただき西口で持って立てたら良いなぁーと思ったのですが、無理ですよね。


この意思表示で凄かったのは、関組長さんが持ってきた共同通信の記事のやり取りでした。記事は下記のものです。
更新日時 : 2004年05月16日(日)02:00
2004年05月16日(日)
陸自撤退につながる解釈 「サドル派は国に準じる」
内閣法制局が、イラクで米軍との衝突を繰り返しているイスラム教シーア派の対米強硬指導者サドル師支持派について、陸上自衛隊のサマワからの撤退にもつながりかねない解釈をまとめ、4月に福田康夫前官房長官に報告していたことが15日分かった。政府関係者が明らかにした。
 内閣法制局が報告したのは、サドル派を「国に準じる者」とする解釈。福田氏はこれを政府見解とすることを留保。防衛庁は解釈を認めれば、サマワがイラク復興支援特別措置法上の「非戦闘地域」でなくなる可能性もあるため、激しく反発している。
 石破茂防衛庁長官はこれまでの国会答弁で、自衛隊の派遣先となる非戦闘地域について「海外での武力行使を禁じた憲法9条を担保する規定」と説明。その際、「戦闘」については「国または国に準じる者による、組織的、計画的なもの」と定義してきた。
 防衛庁幹部はサドル派について「組織性、計画性は認定できる」としながらも、「国に準じる者」と認定するのは困難との立場だ。

この記事について、関組長さんが電話質問し外務省の当直の人は「誤報」と言いました。そこで、記事を書いた通信社へ電話をその結果
共同通信は「自信を持っている記事である」と言いました。
面白くなる記事です。注目しましょう。
雨の中、参加された全員が一言ずつ抗議の声を。

「サマワの市民を殺すな」「自衛隊撤兵」「殺すな・殺させるな」


静かな外務省前に力強い声が響きました。
私は、この後「新宿武蔵野館」へ篠崎 誠監督作品「犬と歩けば チロリとタムラ」を観に行きました。誠実な篠崎監督のお人柄が感じられ何よりもタムラを演じる柴犬の演技にはもう何も言えません。
21日まで上映中です。お勧め作品です。
★15日、カメラを忘れて写真が撮れませんでした。KY生さんから送っていただきました。感謝です。
☆「立川テント村」へのカンパは、レインボーぴーす旗、バッジそして西口でのカンパを合わせて10197円でした。
http://www.seiko-jiro.net/modules/news/article.php?storyid=129
(おおきせいこ)




明日も晴れにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://seiko-jiro.net

このニュース記事が掲載されているURL:
http://seiko-jiro.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=131