戦争は終わっていない。
投稿日時 2003-10-14 17:34:16 | カテゴリ: 反戦・平和
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この文章は、五月に出した意見広告の「事務局だより」に書いたものです。 新しく「自衛隊のイラク派遣と憲法改悪に反対し、戦争への非協力を宣言する意見広告」が始まりました。(リンクの所に意見広告運動ホームページが載っています)私も自分で出来る事を探し、この運動を広めていきたいと思います。事務局だよりを読み返し、再度掲載いたします。 「戦争は 終わっていない。」 私が丁度一年半前に「ベトナム戦争枯葉剤被害?いまだ癒されない傷あと」と いうビデオに登場する子ども達に会った時に最初に出た言葉です。 戦争の傷痕はずっとずっと続きます。 その子供たちのいる施設は各国の援助で運営されていました。 アメリカは何をしてくれたのだろう。この子ども達に・・・。
十数年前にも同じように「戦争は 終わっていない。」と強く感じた出来事が ありました。それは「核を考える」というテーマで広島の宇品港から旅が始まるピースボートに乗ってベラウに行ったときです。 私は1914年第1次世界大戦で日本軍が占領した事が今でもわかる ペレリュー島に行きました。錆びた大砲、戦車がそのまま放置されていて 兵隊さんがかぶっていた粗末なカブトがあちこちに置かれていました。 車でお生い茂った樹木の中を行くと、茂みの中からふらっと軍服姿の人が 横切っていくような錯覚を覚えたのをいまでも鮮明に記憶しています。 その島にあるオレンジビーチと呼ばれている砂浜に行った時です。 この浜は、1944年の9月にアメリカ軍が上陸した所です。 浜辺で一緒に旅していた富山から参加していた男性が煙草を置き線香を 手向けていました。 私は横に座りお話を伺いました。 彼は、数年前まで新聞記者をしていました。自分の受け持ち区域に住んでいる歳をとられたご婦人から託されたこと、一人息子を失った母親が永い時間を 空しい思いで過ごさなければならない現実を肌で感じ「戦争は・・・・」と 胸が痛くなりました。 戦争で親を失ったイラクの子供たち! アメリカの勝手な戦争で子どもを失ったイラクの人たち! これから、ずっとずっと苦しみ、悲しみが続くことを思うと息が止まりそうに なります。いま、私に出きることもっと考えるからね。って写真で見る子ども 達に話しかけ、「戦争は終わっていない。」と思うのです。 (おおきせいこ)
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