オランオランさん『辺野古通信」 04-08-10
投稿日時 2004-08-10 20:40:55 | カテゴリ: 反戦・平和
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(辺野古と連帯して行われている、国会前座り込みのプラカード) ★☆★★ オランオランさん「辺野古通信」04-08-10 早朝、ものすごい雨でした。 いつものように7時前に海岸につき、とりあえずテントを立ち上げることに。10人から15人の人が朝早く駆けつけています。 4張りのテントをあげ、シートを敷とゴザを敷き、諸々の諸準備が大勢の手であっという間に完了します。 今日は台風がくるということで、様々な風、雨対策を、沖縄の人は慣れたもので、あちこちの補強がされていきました。 ところが、海岸沿いは予想以上の風・雨で椅子がひっくり返ったり、雨が吹き込んだりで、テントの撤収を決定。雨がやんだ合間に、テントの撤収作業。これが結構大変でした。 近くの「団結小屋」に避難して、そこで座り込み。 防衛施設局が嵐の中来ました。 辺野古の一日はテントを張ることから始まります。 もちろん、座り込みは緊張を強いられるものです。 でも、一日の中でさまざまなことがあります。 時々、みなさん、お疲れでしょうと、ヨガが始まります。 3?40人ぐらいの人たちが、テントの中に立って、30分ぐらい体をほぐします。私はこのヨガの先生の家に世話になっています。 昨日は、三線を持ってきている人がいて、私も少し教わりました。 今日は、嵐のため、狭いところで座り込み、ゴーヤを作っている人から、ゴーヤの作り方と、パイナップルの話を聞きました。 パインは「松」という意味で、松ぼっくりのような実の表面からパイン・アップル=パイナップルというそうです。 うちなーぐち(沖縄語)だと、「あんぷらー」です。 今日はクイズの賞品として立派なパイナップルとゴーヤをもらいました。 差し入れもいろいろあります。 ゴーヤや紅芋のテンプラや、スイカ、キャンデー、ゴーヤのつけもの、黒糖、パンといろいろ差し入れられます。
(8月10日、3回目の通信です) 気まぐれに届くようです。 防衛施設局は私が来てから2回来ました。1回目(通算29回目)は先週5日の木曜日でした。 8人で、作業服のようなものを来てヘルメットをかぶってやってきます。座り込みは4つのテントで、一つが見張り小屋のような役割を果たしています。そこに詰めているリーダー格の人たちが対応します。その他の30人ぐらいのメンバーは、座り込んで、セットしてあるスピーカーから流れてくる会話を聞いています。 いろいろな約束ごとがあり、大勢で対応すると声が荒くなり、機動隊の導入にもつながる、と、「完全非暴力」の取り決めをいくつかしています。 リーダーの対応がうまくいかなくて、強行に突破してくるようなら、道路にスクラムを組んで座り込むことになっています。スクラムの練習もしたようです。ゴボウ抜きにされたら、スクラムで持って行かれないようにする。それでも引き抜かれたら、また後ろに並ぶ。 さらに、船をだすようだったら、カヌーを練習した人たちが阻止する。それが間に合わなければ、ライフジャケットを着て、船の前に飛び込む、という段取りになっています。これも、力対力ではなく、一番弱い者が抵抗しても蹴散らすのか、という抗議を込めて、力のないカヌー、そして(屈強の若者ではなく)72歳の女性(夏芽さんのお母さん)や中高年が担うとのことです。 単なる約束ごとではなく、4月の19日には本当にこのようにして、実力で阻止したようです。 話は、道路に座り込んで、テントの外で1時間ほど行われます。炎天下、大変なことを体で感じてもらうため、わざわざ、テントの外でやるようです。普天間基地をここに移転しても決して沖縄の負担軽減にならないことや、15年で返還するという前提が既に崩れていることやなどをこちら側が展開して、防衛施設局はまともには返答できず、「もう来るな」というのに対し、「立場上また来ます」「強行するつもりはない」「お願いに来る立場」と繰り返す。 本土(こちらの人はヤマトという)ではあり得ない光景でした。
今日は、4月29日に強引に作ろうとした、資材置き場を台風対策のため、見たいということでやってきた。台風のため、待避していた、「団結小屋」から座り込んでいた二十数名が移動して座り込む。 人数限定で通すということになり、立ち会いのもと、施設局と請け負い業者が点検にくる。写真を撮ったり、10分ほどで帰る。 泊まっているところは、辺野古の近くの座り込みに参加している人の家です。さとうきび畑に囲まれ、ヤギの鳴き声が聞こえ、海の見える所です。今は台風接近でものすごい風です。明日が台風通過です。(オランオラン)
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