原爆忌を胸に・・・。

投稿日時 2005-08-08 12:06:15 | カテゴリ: 反戦・平和


原爆忌を胸に・・・。大木晴子
 先週はKY生さんが毎年やっていらっしゃる「原爆忌一人Standing」を今年もしますという意思表示に最終日の5日参加しました。少し早めに着いた新宿西口小田急デパート前は、何時ものように大勢の人たちが行き交い、虐待された動物たちの支援をする若者、宣伝雑誌を配る人たち、ビッグイシューを売る宮ちゃんはもう終っていました。KY生さんの登場を待っているとCさんが「まだ、始めていないの」と不思議そうな顔で現れました。「言い出しっぺのKY生さんが始められたら一緒に立ちましょうね」と言うと「あぁ、そうなんだ」と言われて、道場さんの紀伊国屋書店 
http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/jinbunya.htm
のコーナーを見て、とっても良かったと嬉しそうに話してくれました。その道場さんも参加、そしてSさんの5人での意思表示になりました。その様子は、KY生さんの報告ページをお読みください。
http://green.ap.teacup.com/kysei/106.html
 翌日8月6日は60年前、あの忌まわしい日、広島に原爆が落とされた日、西口で意思表示している人たちも沖縄の辺野古で支援しながら、広島の抗議行動に参加した人、作品展で反戦を意思表示する人、忙しい仕事に追われながらも心の片隅に何時も意思表示している人、戦争で日本が犯した過ちを正しく伝えアジアの人びとと平和への歩みをとこの8月オープンした「女たちの戦争と平和資料館」で頑張る人、様々な場で心は繋がっていると信じられる幸せを私は今年も感じることが出来ました。
 昼過ぎ家を出ると眩むような強い太陽の光に神田香織さんの「はだしのゲン」の語りを思い出しあらためて心の中で手を合わせる思いでした。早稲田に設立された「女たちの戦争と平和資料館」
http://www.wam-peace.org/wam.html
に着くと会場は参加者でいっぱいでした。今日は特別展セミナーが行われ「昭和天皇の戦争関与と戦争責任」というタイトルで明治大学の山田朗さんのお話を伺いました。具体的な沢山の資料をもとに話されるその内容は、とてもよくわかり戦争を終わらせる機会が3度もあったのにそれをしなかった責任の大きさは、あの広島と長崎でそしてたくさんの戦地で命を奪われた人たちは死んでも死にきれないと思いました。過ちを正しく継承し二度と悲惨な争いが起こらない世界にしなければと身体中で感じてきました。
 会場で参加している皆さんに12日に審議が延びた杉並区の「つくる会」教科書を選択しないように呼びかける署名を30人近くの方に頂き新宿へ急ぎました。
 高田馬場駅で電車を待っていると若い男女が涼しげに浴衣姿で私の前に立ちました。「あれ!」と見ると女性の着方が変でした。今年これで6人目です。側により「おせっかいなようでごめんなさい。着物の着方、右左逆でそれだと死に装束の時の着方になっちゃうので着替えられた方が良いと思います」と話かけました。「ほーら」と男性が言いました。「ほんとー」と女性が言いました。電車が来たので乗りましたが、二人は乗ってきませんでした。トイレで着替えるのかなぁーと思いながら着るなら美しく着ようねと心の中で。
(下のサイトで少し参考になるかなぁー着方!)
http://yukatalism.com/html/ktkv2_index.html
 西口地上に5時過ぎに着くと宮ちゃんが私たちの場所を確保していてくれました。今日も雑誌やティシューを配る人たちで賑やかでした。
 私が立ち始めると9月11日に明治公園で行われる「BE-IN+WORLD PEADE NOWパレード」のチラシを配りに若者が現れました。

http://give-peace-a-chance.jp/118/050911.html
 暫くして、珍しく雲さんが遅れて、少し元気が無い様子で現れました。今日は、辺野古や広島へ心を繋げて参加されている人たちがいます。西口も少ないかなぁーと思いながら地上での意思表示でした。
6時地下へ。

 何時もの場所に立ち始めると隣りで難民支援に力を注いでいるAさんが初めて参加されました。彼は、いろいろな意思表示を考えて来て楽しいコーナーが出来ました。

 13冊目のスケッチブックも後わずかになってきたようです。毎回、毎回その社会情勢を読み言葉に表すことはとても大変なことです。
地下広場では、いつも心の中で頭を下げ共に頑張れることを嬉しく思うのです。

「米国は 原爆を 反省して!」Cさんの言葉に若者の眼が止まります

 隣りに立つKさんにkiss-meさんは説明しています。
「2002年8月6日、ガザで行われたヒロシマ・ナガサキの原爆被害者を記念する式典で、海に灯篭を流すパレスチナ人の少年の写真。この写真の式典はパレスチナの平和確立をもとめるデモも兼ねている。(掲載されたのは2002年8月8日付けジャパンタイムス、写真はAP配信)」
 たしか、kiss-meさんは去年この写真を持たれた時に「わけあえるよね、平和」と書かれていました。

 そのKさんは、黒こげの死体がならぶ東京大空襲の時の写真で意思表示でした。戦争はイヤって誰だってこの写真を見たら思う。

 朝日さんが新しいカメラを構えて登場しました。撮影が終わるとSさんの隣りでお気に入りのジローと一緒に立ち始めました。

 雲さんは、どうしたのでしょうか。何かとても怖い表情を時々見せて「NO WAR 被爆した自分を想像して下さい」と書かれた新しいプラカードで立っていました。雲さんの元気が無い理由は、下記のページで読んで下さい。
http://www.seiko-jiro.net/modules/news/article.php?storyid=74

 着物姿で現れたYさん、バッグから包帯を出すと頭に巻き始めました。もうここから意思表示です。
ライトに照らし出された「戦争ハ地獄」もう言葉はいりません。
これを見て今日が広島そして直ぐ長崎がと記憶に残して平和を見つめてほしいと願いながら私は見つめていました。(おおきせいこ)




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