「ここに描かれていることが繰り返されない為に」
投稿日時 2005-11-01 12:49:34 | カテゴリ: 反戦・平和
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「ここに描かれていることが繰り返されない為に」 大木晴子
<10月最後の月曜日>
午後5時30分私は市ヶ谷にある防衛庁前で「おばちゃん?、おばちゃん?」と言う声を心の中で聞きながら平和のバンダナで作った旗と「原子力空母が配備される 横須賀に住む人の気持ちが わかりますか! 戦争に行く軍用機を見つづける 沖縄に住む人の気持ちを 考えたことがありますか!」と書いたプラカードを持って立ち始めました。今日は前日からの憤りを抱えて一人二人と増えて始まる6時半頃には71名の参加者になりました。
沖縄での不当逮捕の状況を共にその場にいらした日本山妙法寺のお上人が報告をして下さいました。フォーラムに新しい連絡が入り次第、更新していきます。更に温かい眼差しを向けていてください。
辺野古で心地の良い民宿「風くくる」を営みながら、カヌー隊で戦っている阿部和子さんの語る言葉に現地の皆さんの心が伝わりました。 辺野古の戦いは、平和を守る命を守る戦いです。心を繋いでください。
<10月最後の日曜日> 気持ちよく晴れた午後、私は家から2時間近くかかった東武東上線の「森林公園」という駅に着きました。 池袋からは、お仲間も増えて4名で、駅に着くと雲さん、K松さんがそして少し後の電車でAさんとSさんが合流しました。美術館からの車に乗せていただきながら緑あふれる懐かしい風景の中を走りました。 「あっ!着いた 丸木美術館」優しい気を車から降りると直ぐに感じることが出来ます。
入り口で手続きをしているとほら!また一人嬉しいねこれで9人。 集合時間を決めると私たちはそれぞれ中へ・・・・。
二階に上がると「原爆の図」(全15部作、その14部の作品を観ることが出来ます)の部屋へ、入り口に丸木ご夫妻のメッセージが掲げられています。目頭が熱くなり潤む眼で第一部、「幽霊」から拝見し始めました。
第四部「虹」を拝観し部屋の真ん中に置いてある椅子に腰をおろしました。その時「おばちゃん?、おばちゃん?」という声を聞いたような気持ちになりました。周りの絵をぐるっと見回して「虹」の絵に描かれていた幼子と向き合いました。 きっと、これから挫けそうな時にその子は「おばちゃん?、おばちゃん?」と声をかけてくれるに違いない、ここに描かれている人たちと向き合ったら誰もが「二度と過ちを繰り返してはいけない」と思うだろう。
丸木美術館・「原爆の図」
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/top/genindex.htm
(昔、幼稚園で使った大好きな紙芝居がありました。)
魂の叫びと向き合った後に、二階のご夫妻のアトリエでの時間は、窓から飛び込んで来る樹々の緑、近くの河のせせらぎがほっとした 気持ちに。お二人の温もりを感じる場でした。
外へ出ると周りをゆっくり散策できます。あっ!10人目の登場です。 白いリボン行動や原発問題など幅広い活動をしている青年Aさん! 記念写真を写して東京へ・・・・そして6名で新宿へ。
東京の新聞では、ほとんど報じられなかったお上人の不当逮捕です。 それぞれの意思表示が行き交う人の心と眼を引きつけた意思表示でした。
<10月最後の土曜日>
ときどき、小雨が降る中昼過ぎに千葉の市川へ出かけました。 毎年作品を発表している「並河座」、雲さんのお仲間ゲッテン鈴木さんのアート展へ・・・・いつも不思議なパワーをいただいてきます。手作りの着ていらっしゃる服装にも心が引かれます。今日はエアの入った地下足袋を上手にはいていらしてビックリでした。健康に良さそう!!
この朝、午後3時から市ヶ谷の防衛庁前で反安保実の皆さんが抗議行動をするとメイルが入りました。 西口へ行く前に参加することにしました。
<5時・地上での意思表示>
今日はみんな早くから参加でした。そうですよね、こんなに憤りを覚える日々に何かしなくてはと誰もが考えるのではないでしょうか。
Kさんはチラシを配ります。受け取った人は読み始めます。 こうして一時間のスタンディングが終わり地下広場へ移ります。
今夜のひろばも元気です。 個が活き活きと鼓動しています。 自分だったら、どんな言葉で立ちたいと思われますか。 一人の声は、小さいかもしれない。 でも二人、三人・・・と集まれば大きくなれる。 もっと、声をあげようと思える。 平和の為に行動することは、政治活動ではありません。 命を育み、優しく生きる権利を求める活動です。 一番弱い立場にいる人たちが「幸せだなぁー」と感じることが出来る社会は、 誰にとっても心地の良いものです。 さぁー、平和って何!考えましょう。 (05-11-01・おおきせいこ)
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