雑踏の中で輝く表情
投稿日時 2005-11-28 00:18:02 | カテゴリ: 反戦・平和
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雑踏の中で輝く表情 大木晴子
もう直ぐ一年の最後の月をむかえるのに、薄手のコートで十分な温かい土曜日になりました。昨日NHK「特報首都圏」で西口のことが放映された直後から電話やメイルをたくさんいただいています。 その一部をフォーラム(ひろば)に掲載させていただいています。 朝のジローの散歩では、「みましたよ」と声をかけていただき、子育て中のお母さん方からは、戦争へ繋がる道を歩いているのではと子どもたちの未来に不安な思いでいることがはっきりと言葉で聞くことが出来ました。 一歩、一歩しっかりと向き合い歩むことの大切さを身体全身で感じながら新たな気持ちで2年と10ヶ月最後の土曜日、西口へ向かうことにしました。
5時少し前に小田急デパート前、ハルクへつながる歩道橋下に着くと雲さんが背筋を伸ばし豊かな表情で立たれていました。横には、ビッグイシューを販売する宮川さんが低い重みのある声で呼びかけていました。 今日は何時より売れています。 「嬉しいですね。」と顔を見合わせて微笑む・・・心も身体も温かくなるようです。そして今日は、もっと温かくなってしまいました。
昨夜、一番に電話をくれた友人。訪ねてくれました。一緒に少しの時間でしたが、意思表示をしました。 彼女は糸を紡いで洋服やマフラー、可愛い帽子などを楽しみながら制作される方です。素敵なマフラーと帽子をいただきました。 きっと「寒いだろうなぁー」・・・と思って・・・嬉しかった!!
OさんとKさんが、「基地はいりません」「戦争に使う基地はいりません」と声をかけながらチラシを配ります。受け取らない人も多いでも諦めないで配り続けます。 千代さんそしてK松さんが立ち始めます。行き交う人の視線と向き合い6時ギリギリまで地上の意思表示は続けられました。
6時、広場にはK島さんが立ち一人二人と言葉の声が響きます。
写真を見ていて思います。立たれている皆さんの表情が優しい!!
雲さんが立つ柱には、レインボー旗のPACE(イタリア語で平和)沖縄の辺野古の文字に一字が加わり・・・辺野古崎と書かれたプラカード。Kさんは、新しいプラカードも増えました。(フォトアルバムに掲載しています。)
Sさんのメッセージは、テレビの映像には映りませんでした。 さぁー、読んで下さい。 先日まで辺野古へ支援に出かけていたTさんのプラカードはもちろん沖縄問題です。海上基地案は、撤回し辺野古で命がけの戦いを続けている人々の勝利でしたが、沖縄の基地問題は、なにも解決していません。命を守り平和へ繋げる行動は続きます。各地で支援する人たちと強い絆を結び勝利を喜ぶことが出来る日まで続けられます。 共に温かい眼差しで向き合いましょう・・・それが大きな力になると私は信じています。
(フォトアルバムにも掲載しています)
先週のニュースにコメントを書いて下さったCさん、書き直したプラカードで!! 病院にも行けず!!そうクルド難民、カザンキランさんドガーンさんたち家族も子どもたちが具合が悪くなっても直ぐに病院へ行けないというお話を聞いたことがあります。そろそろ12月に送るカンパのことを考えなくては、12月!!頑張って集めよう!!子どもたちにサンタさんからプレゼントが届けられるように!!
カンパと言えば、久し振りに意思表示で一番高齢かなぁー。 月に一度はと頑張って訪ねて下さる喜代さんは、今日もカンパ2千円を届けて下さいました。 「何処に送っててもいいのよ」・・・と。 私はこれは立川反戦ビラ入れ裁判闘争へ送りますと応えました。 「判決が12月9日(金)午前10時から行われますから」と伝えると嬉しそうに「そうして、下さいね」・・・・と。 バンダナ3枚分と合わせて届けます。 勝利を信じて支援のカンパを送ります。 皆さん、温かい眼差しを向けていてください。 カンパ報告ページは下記です。
http://www.seiko-jiro.net/modules/news/article.php?storyid=129
http://www4.ocn.ne.jp/~tentmura/index.htm (立川反戦ビラ入れ弾圧裁判支援サイト)
Nさんは、意見広告のお知らせと私も何時もつけている「九条実現」のバッジのチラシを持って意思表示です。 http://www.ikenkoukoku.jp/ (意見広告のサイトです)
今日のプラカードは、色が濃くなって「数千億円!」 もう、考え込んでしまいませんか。 いつもユニークな表現で立たれるkiss-meさんが、素敵なサイトを教えてくれました。 11月17日の沖縄タイムス文化欄に大きく掲載された「合意してないプロジェクト」のサイトです。
一九五九年。「島ぐるみ闘争」が米軍の強硬な弾圧と切り崩しによりつぶされていったあと、闘いを続けながらも無力感と悩みの渦中にあった阿波根昌鴻さんが、沖縄を訪れた世界人権連盟のロジャー・ボールドウィン議長に対して質問しました。 「日米政府はわしらの家を焼き、農民を縛り上げ、土地を取り上げて、核戦争の準備をしておりますが、これを止める方法がありましたら教えてください」どんなむすかしいことをいうかと思っていたら、「みんなが反対すればやめさせられる」。もう一度、この言葉に立ち返って抵抗運動を再創造しようという呼びかけです。 http://disagree.okinawaforum.org/actions.html (合意してないプロジェクト) 私も早く、「タンスにジュゴン」を買わなくちゃ!!
今日、一番嬉しかったこと。 テレビを見て若者が一緒にスタンディングをしました。 この方、集会やデモでも会ったことが・・・・。 「何時も横目で見ていました。」と言われて、テレビを見て意思表示をしたいと思われたそうです。千代さんと一緒の柱で立ちました。
帰り際「今度は、自分の言葉でプラカードを持って来ます」と弾んだ声が心地よく耳に残りました。 自分に出来ることをしていきましょう。 イラク戦争が始まった時にたくさん集まった人たちが、もう一度心を繋いで歩んでいけるといいなぁー。 「みんなが反対すればやめさせられる」みんなが力を合わせて出来ればきっとできる・・・諦めないで、諦めない。
「放送された番組、とても良かった」とニコニコ顔のAさんと2年と10ヶ月が終る地下広場で、新たな思いを育み個が積み重ねて行く平和への歩みは続きます。 (おおきせいこ)
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