ラジオは生放送でした。

投稿日時 2003-11-26 16:21:54 | カテゴリ: 西口通信

ラジオは生放送でした。  大木晴子
ラジオ番組を作るライターさんからメイルがホームページのアドレスを通して入ったのは、23日のことでした。
フォークゲリラの事をインターネットで検索していて私のホームページに出会ったそうです。
はじめは、取材の材料になるお話を教えてさしあげるだけでしたが、そのうちに電話で話してほしいという事になってしまいました。
台本があるだろうと思っていたらファクシミリが送られてきました。幾つか勘違いされているヶ所があり訂正していただきました。
何でも筋書きが出来ていてやるのはわかっていましたがその中でどう意思表示ができるのか考えてしまいました。
5つの質問に精神誠意応えてメイルで送り打ち合わせを繰り返しました。でも、少し向こうが生で何を話されるか不安になられたのでしょう。
朝早くに、番組前に録音させてくださいと電話が入りました。
「おっと、これって信用されてないのかなぁー」と思いました。
ライターさんとそのような内容で少し話をして、電話は切れました。
8時過ぎ、仕方がない録音の電話かなと大きく深呼吸をして受話器を取ると、弾んだ声でライターさんが「大木さん、生でやります。よろしく」と。
私が直ぐ考えた事は、「明日も晴れー大木晴子のページ」を何処で入れようということでした。録音だとカットされる事もあるので入れ方を考えに考えていましたが、生ならもう少しリラックスして入れられるかも!
しっかりとホームページの名前を入れさせていただきました。
でも、「友よ」の歌の思いで話は、時間も無く話すことが出来ませんでした。
それはこんなお話しです。
広場が通路に替えられ1969年7月、道交法が適用され東京フォークゲリラの数人に逮捕状が出ました。そう、礼状逮捕です。
その一人が私でした。その時、留置された菊屋橋警察の前でフォークゲリラの仲間が「友よ」を歌ってくれました。
同室だった美人局で捕まった美しいお姉さんと一緒に聞きながら西口の話をしました。すると、彼女は涙を流し「あんた、幸せな人だねぇー」と。
その時の情景がこの歌を聞く時に何時も浮かんできます。
歌は、いろいろな思いを私たちに感じさせてくれます。
(おおきせいこ)
今日のラジオを聞いて直ぐに素敵なメイルをいただきました。

聞きました、聞きました。
何十年振りかで、「友よ」を聞きました。
夕闇のどこかの公園で、其処彼処から湧き上がって来た「友よ」が、放送に重なって響いて来ました。
「友よ、君の涙、君の汗が
 友よ、報われる、その日が来る」と、
アフガンの、パキスタンの、トルコの…、
世界中の難民キャンプにいる人たちのことを思い浮かべながら、
口ずさんでいました。
歌の力、言葉の力は凄いですね。
「友よ」のひとフレーズが、
世界中への想像力の架け橋となりました。雲より

                        




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