失ってからわかること・・2007年、霜月最後の土曜日

投稿日時 2007-11-25 18:59:34 | カテゴリ: 反戦・平和



失ってからわかること・・2007年、霜月最後の土曜日 大木晴子

私は2005年の9月に 「切られた二本の桜の木」
というエッセイを書きました。
そして、コムスンの問題が出たときに「あぁ、やっぱり!」
帳尻は、あうものだと思いました。



そしていま、新宿の地下広場を見ていて同じような気持ちがしています。
広場に敷かれたタイル。
丸いデザインが「地下広場」という言葉に温かさ、優しさを感じさせていました。
人々から愛された広場、この新宿西口地下広場の丸いデザインのタイルは
多くの人の記憶に残り、その時々のドラマを描いてきました。
確かにところどころタイルが抜けていて傷んできたなぁ?と
思いますが何とか努力して直すことが出来なかったのでしょうか。
広場で、古いものを大切に直す姿を行き交う若者たち、子どもたちが
眼にしたら素晴らしい学びの場になったことでしょう。
平和を育むことってそんなさり気ない優しい業の中にあるのではないでしょうか。
「切られた二本の桜の木」と同じようにその先にあるものが怖いなぁ?と
何時もと違う場所に立ち、広場を見渡しながら考えていました。

ちなみに、我が家の連れ合いは言います。
やぶいたズボンに継ぎあてをしてほしいと・・・。
そして、言います。
「いまの時代、継ぎあてをしたズボンをはけるなんて最高の贅沢だぞ!」
・・・・・と。



寒くなりました。
5時から始まった地上の意思表示はO田さんのプラカードが温かい!!
Mさんの嬉しそうな顔が心と身体を温かくしてくれます。
今日は話しかけてきた男性と議論が展開されました。
護憲だけど自国を守る軍隊は必要と言う意見でした。
はじめは私、そして雲さんに更にKさんが一緒に話しは終わり近くまで続きました。
最後には200円の辺野古へのカンパをいただきました。



6時、Sさんが何時も立つ柱が囲われていました。
その鉄板の壁に私が立ちました。タクシー乗り場が囲われたので
風の通りがかわりました。
少し息苦しい感じがしました。
正面がJRの改札になり、広場に立つ皆さんが全部見渡すことが出来る位置です。



何時も私が立つ柱にSさんと小牧みどりさんが立ちました。
小牧さんは、K島さんの言葉を借りて立たれました。
彼女が書くブログ に私の写真が・・・気に入っています。



K島さんとKシスターが立ちます。
とても素敵な表情で話されています。
何を話しているのかなぁ?。



その裏側には、OさんとK松さんがおられます。



雲さんの柱には、O田さんやKさんが両手を伸ばし大きなプラカードを掲げています。



きょう、嬉しかったこと!!
「みんな、頑張っているなぁ?」と言って声をかけてくれた
ホームレスの男性、西一さんのカンパ です。
彼は、バッグの中から小銭入れを出すと十円玉数個、
中に入っていた全部のお金をカンパ箱に入れてくれました。
照れた笑顔に優しさがにじんでいました。
少し離れた所で立っている「辺野古 基地 いらない」の旗を持つ
Oさんの顔もとても嬉しそうでした。
優しい眼差しを向けあうこと、
いまの社会のなかで、
最高の贅沢なのかもしれないなぁ?と、
思った霜月最後の土曜日でした。
今夜は・・・・



(07-11-25・おおきせいこ)




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