贈られた「命」元気にYさんと歩き始めました。

投稿日時 2008-05-22 10:18:18 | カテゴリ: 反戦・平和



贈られた「命」元気にYさんと歩き始めました。 大木晴子

2008年5月21日水曜日、渋谷は夏の日差しでした。



ハチ公前は、修学旅行の生徒さんが撮影会!



楽しそう!見ている私まで気持ちが明るくなります。
近くのお店で花を選び、お見舞いの花かごを
こしらえてもらいました。

大切な 絵本 と一緒に入院しているYさんのお見舞いに!!

Yさんは 「戦争ハ地獄」 そして
この 一文字、一文字に思いを込めて、
新宿西口で反戦の意思表示を続けている方です。

Yさんは、5月1日の終わる時刻に臓器移植の提供者
ドナー (donor) の連絡を受けて、直ぐに入院し、検査
2日の昼には、手術室へ・・・・
無事に手術を終えて、術後5日目に私たちは
初めてそのことを知りました。

Yさんは、大学生活が終わる頃から透析 を受けていました。
語学が得意で海外に出る大きな夢もあったでしょう。
透析は週に3回、一回3~5時間かかると友人から聞きました。

Yさんから透析をしている話しを伺ったのは
私がこの「明日も晴れ」のホームページを立ち上げる
準備をしている頃でした。
パソコンに慣れない私を「私もサポートするから頑張って!」と
後押しをして下さったのもYさんでした。
夏の暑い日に、我が家へパソコンを教えに来て下さいました。
そのときに、「何時も長袖着ているでしょう」と話されて
透析を受けていることを聞きました。
その時の私は、前の年に小田実さんたちとベトナムに行ったとき
同行した福生の遠藤さんが透析をしながらの旅でその様子を
見て、聞いていたのでYさんの大変さを思うことが出来ました。

透析のことは、遠藤さんから話しを聞くまで透析をした後は
気分が良くなり過ごすことが出来るとばっかり思っていました。
透析をした後の方が気分が優れないことなど想像もしていませんでした。

塩分のとり方、一日に飲める水分、
食事への気配り・・・・・
Yさん、お疲れさまでした。
お水がいっぱい飲める幸せをいまYさんは
いっぱい、いっぱい感謝しています。
贈られた素敵な「命」と二人三脚!
大らかに、明るく、楽しく歩み始めました。

西口の皆さんの言葉を添えて贈った絵本は
Yさんのメイルに加藤千代さんがこの絵本の言葉を
返信して下さったのです。
私は直ぐに「言い出しっぺ」になりました。
「この絵本を買って来ます!みんなでメッセージを書いて
お見舞いにしましょう」・・・と。
すると、雲さんがこの絵本!新品で持っています・・・と。



なんて!素敵な人たちでしょう。
出会えて幸せ!・・・そう思いました。

Yさんは、リバーベンドの 「いま、イラクを生きる」 を翻訳したお一人でもあります。
言い出しっぺになって、「ジュゴンの海から」の絵本や絵はがきを
つくられました。

暫く、入院生活です。
でも、時々外出許可を頂いて買い物に出かけられるようになったそうです。
病院の周りは、美しい花が咲いていました。



「駅からの商店街!素敵でしょう」とYさんが言いました。
「実はね、ぬか漬けを買ってきたの!!」と嬉しそうに言いました。
良かったね、Yさん!ぬか漬けが食べられるようになって。
私はとても嬉しかった。
帰り道、商店街でぬか漬けを!



Yさんは、どれを買ったのかなぁ?。
(08-05-22・おおきせいこ)

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(2008年5月4日撮影、森林公園駅近くの樹)

雲さんこと村雲 司さんが出されている「梅が丘通信」青葉風号が
届きました。Yさんのことが詠まれていました。
許可を頂きここに掲載させていただきます。
(08-05-22・おおきせいこ)


  命継ぐ 青葉眼に染む 腎移植

友人が腎臓の移植を受けた。
五月の連休の最中の深夜に突然ドナー提供の話があり
翌朝から移植手術となったという。
「バトンを受けた、この命を引継ぐべく、
今おなかの中で生きようとしている臓器を、
妊婦になった気持ちではぐくんで生きていきたい」と、
病院からのメールにあった。
私の中の移植への抵抗感がすっと消えて、
言い知れない荘厳な気持ちになり、何度も読み返した。
仲間たちと臓器移植の話しをした。
ひとりの仲間の息子さんが重い心臓病になったとき、
もしこの子が死ぬなら他の健康な臓器を誰かに譲ってでも
命をつないで欲しいと思い、ドナー登録をしたという。
提供するもの、されるものに、互いに覚悟と慈しむ心があるとき、
私の臓器移植への抵抗感は消えるように思う。
また、臓器提供を必要とする者は、同時に病状によっては
提供者にもなれる可能性があるということにも気付かされた。
両者が心寄せ合う時、はじめてこの最新医療が尊い技となる。
腎臓が生着するまで約二ヵ月。
友人が二つの生命の調和の中で力強く退院する日を祈っている。
(村雲 司)




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