12月27日は、2003年、最後の土曜日。

投稿日時 2003-12-28 11:51:11 | カテゴリ: 西口通信

12月27日は、2003年、最後の土曜日。 大木晴子
2月1日から始めた反戦意思表示は、今日48回目の土曜日。
イラク戦争が始まり、戦争への道を歩き出す様々な法案が国会を通り、そして自衛隊のイラク派兵が現実となってしまった2003年。

私は手元に残っていた「意見広告」のチラシの締め切り日(12月30日 に)を書き換えて5時に新宿小田急デパート前地上で立ち始めました。いつもの「殺すな」と「殺すな!殺されるな。『自衛隊のイラク派兵反対』あなたの思いを意見広告で!意思表示!12月30日まで!まだ、間に合います。」と書いたプラカードと一緒にチラシを持って。
各地で雪の便りを聞いたこの日は、東京もほんとうに寒い日でした。
しかし、立って直ぐに怒りを覚える話を聞き、寒さを忘れてしまいました。
私が小田急前に着くと先週、取材に来ていた学生が一人立っていました。
少しおどおどした態度に「許可をもらいに行ってきたの」と問いかけると「撮影許可が出ませんでした」とがっかりした表情で言いました。
「えっ!それって何」と思わず大きな声で言ってしまいました。
彼は「駅周辺は、撮影禁止区域になっているのでダメだと言われた」言いました。
「あなた達も学校の先生もそれで引き下がってしまったの」
「これは、たいへんな事なのよ。前例をつくってしまうことも責任は大きいのよ。あなたはジャーナリストを目指して学ぼうとしているんでしょう。もっと、神経を研ぎ澄まして考えて、今の危機感を身体と心で受け止めて自分がしなくてはいけないことを見つけて頑張って欲しい。」と話し続けました。
学生さん!ほんとうは思いっきり頬を叩いてでもわかってほしい事ですよ。しっかり考えてね。
今日も地上は5名の参加、地下広場に移動する時に足の先に感覚が無い、寒かったけど心はまだ怒りが収まらず地下広場での意思表示が始まりました。
広場は、暮れも押し迫って参加者も少ないかなぁーと思っていましたが西口は元気、18名でした。
始めの頃は、一週間の疲れを背負って、それでも頑張ると立ち続けた皆さんでした。でも今は立つ前から優しく、力強い表情で立ち始めています。
広場を行き交う忙しい人びとの中で皆さんを拝見しているとホットします。
自分も頑張れると思います。
人を信じる事ができる幸せを肌で感じることができます。
皆さんは、何処かの偉い人のように「私が、私が」と言わない。
人の話を聞き、自分の意見も言う。
言い出しっぺの人に共感したら自分でできる事を一緒にする。
けっして無理はしない。
でも、土台で流れるリズムが、きっと似ているから意見が直ぐ合う。
素敵な仲間に出会えた2003年。私は・・・
何故か、風邪気味になる日は土曜日では無かった。
用事も他の日にできた。
義父の食事作りは、週に一度のお休みを土曜日にしてもらった。
だから土曜日は、新宿西口地下広場での反戦意思表示の日になった。
連れ合いの「気をつけて、頑張ってこいよ」と言う言葉とジローに
見送られての11ヶ月でした。
2004年は、もっと大きな声で言わなければいけない事がいっぱい。皆さん、頑張りましょう。
いつも背筋を伸ばし、堂々とプラカードを持って立たれている雲さんが風邪でお休みでした。雲さんが送って下さったメッセージを
掲載します。西口からの声です。(おおきせいこ)

★★★★★★★★★
今あなたはイラクの人を殺せますか?
自衛隊でなく九条をイラクへ、世界へ
「政府が決めてしまったから」といって、それだけで今あなたはイラクの人を殺せますか?
あなたの子供に、孫にイラクの人を殺させることができますか?
銃を持って戦闘地域に行くなら、その覚悟は必要です。
もし出来ないなら、あなたにできないことを、どうして自衛隊員にやらせるのですか。
イラク派兵を止めなければいけません。
私たちは58年前、戦争によって生み出されるものは、双方の民衆の悲惨だけだということを、数え切れない悲しい犠牲の下に確認しました。
だからこそ九条が生まれ、その平和憲法を護りつづけて来たのです。
イラクへ自衛隊が行ってはならないのは、「危険があるから」ではありません。如何なる武力行使・戦争にも反対だから行ってはならないのです。
日本政府はその原点をぼかし、なし崩しにしょうとするから、「腰抜けだ」、「ATMだ」と蔑まれるのです。
そうした批判に苛立つ国民の感情を利用して、政府は自衛隊をイラクに派兵することを決めました。うやむやの内に平和憲法を捨て去り、武力を前面に押し出した米国主導の経済戦争へ参加しようとしています。
今、世界は重要な岐路に立っているのです。このまま力によって世界を支配しようとする米国のやり方がまかり通って行くなら、世界中に難民があふれ地球は荒廃への一途をたどることになります。
今こそ九条の意義を世界に訴え、その精神を多くの国々に広げて行くことが必要です。どんな形でもいいから、反対の意思表示をしましょう。
私たちは新宿西口に立ちます。あなたは…。(雲)




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