報告、いろいろ! 大木晴子
風が吹き、雨がよく降った一週間でした。
まるで私たち市民の気持ちみたいでしたね。
平和とは逆へ歩み出している政府への叫び、抗議の涙のようでした。
5月20日、東京は台風の影響が出るのではと心配された夜に素晴らしい集会が中野で行われました。
「郡山さんら3人の解放、渡辺さん、安田さんの解放!帰国報告集会」
広河隆一さんの司会で渡辺修孝さん、安田純平さん、郡山総一郎さんのお話を伺い、女優の渡辺美佐子さんが「イラクからのメッセージ」を朗読されました。
http://www.neosys.ne.jp/uncleits/WatanabeReading52004.wav
(WMPで十分です)
ジョー・ワイルディングの日記、リバーベンドの日記からの一節の引用です。
(「会場は静まり返り、嗚咽の声も聞かれました。私もそっと涙をぬぐいました。」と送って下さった方の添えられたメッセージです)
井上ひさしさんの自己責任という言葉のお話、武者小路公秀さんの挨拶、ピースボート代表・吉岡達也さんのイラクのお話に続いて、幾つかの運動グループから報告がありました。嬉しかったのは、立川テント村の逮捕された女性が元気に挨拶をしました。
「お帰りなさい」と向き合う一人一人の思いでした。沖縄からのメッセージは胸が締めつけられるような思いです。辺野古の座り込み行動の報告でお歳を召した皆さんが座り込みをして身体を張って闘っている様子がその伝えてくださる言葉から想像することが出来ました。
みんな、みんな何処かで頑張っている。そのことを何時も忘れないで繋がりましょう。
会場にいて、皆さんの心が一つに結ばれていると力強く思ったのは、私だけではなかったと思います。これからも集まろう。繋いだ心を大切にしていきましょう。
★ 渡辺修孝さんの本が出ました。『戦場イラクからのメール・レジスタンスに「誘拐」された3日間』(渡辺修孝著・社会批評社)
私も会場で一冊!サインまでしていただきました。
皆さんも買って下さいね。そうすると渡辺さんはまたイラクに行く資金が出来ます。
★ この会場でも「立川テント村」のカンパをしました。5799円入れていただきました。(この内、レインボーぴーす旗から1000円です)
☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆
山形にお住まいの方へ!
5月25日(火)山形大学「泥ウソ事件」の判決公判が行なわれます。
是非、応援をお願い致します。詳しくはホームページを見てください。
http://dorouso.hp.infoseek.co.jp
☆ ★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆
「戦艦ポチョムキン」をまだご覧になっていない方、お勧めです。私はこの映画を岩波ホールで少し仕事をしていたころ、通常の時間帯でなく朝早くの時間に何本かの名作と言われる古い映画の上映を行なった時に、山田洋次監督と渥美清さんが揃って夏の暑い時期、何回か通って来られ、その一本がこの映画でした。私は、ものを極める人は違うなぁーとその時にお二人を拝見して思ったものです。お時間を拵えてお出かけください。(おおきせいこ)
2004年6月 「怒りをうたえ」上映実行委員会 例会
日時 2004年6月13日(日)午後2時
会場 砧図書館 地階 地図
http://homepage2.nifty.com/ikariwoutae/starthp/subpage28.html#
tosyokann
小田急線成城学園前駅北口徒歩5分
「戦艦ポチョムキン」
■STAFF
監督・脚本……セルゲイ・エイゼンシュテイン
脚本……………ニーナ・アガジャノワ
撮影……………エドゥアルド・ティッセ
美術……………ワシリー・ラハリス
音楽……………ニコライ・クリュコフ
■CAST
ワクリンチュク…アレクサンダー・アントノフ
ギリアロフスキー…グレゴリ・アレキサンドロフ
ゴリコフ艦長…ウラジミール・バルスキー
マトシエンコ…ミハイル・ゴモロフ
■1925年 ソビエト
この作品は、1949年に作製されたサウンド版です。
天才エイゼンシュテインの名を最大・不朽のものとした映画黎明期最高の傑作である。処女作「ストライキ」で一躍ソビエトのトップ映画作家として位置づけられた彼に、1905年第一次ロシア革命20周年記念映画の製作が委託された。
アガジャノワのシナリオ「一九○五年」は史実を追った膨大なものだったが、彼はその中の一挿話“戦艦ポチョムキン反乱事件”に絞り込み、キメ細く全革命の要素と雰囲気を盛り上げた感動作としたのだ。
1905年6月、航行中のポチョムキン艦内で水兵たちに腐肉を強制する上層部の非人間的圧迫に対して反乱が起こり成功するまでの前段は、拡散し加熱する集団の心理を緻密に描く。そして革命艦船のオデッサ入港後は、彼等に呼応する市民たち群衆と制圧する警察側の動きを衝撃的に促えて行く。特に無差別大虐殺の階段のシークエンスは圧倒的緊迫感の連続で、後世の映画作家が引用するところとなっている。
「怒りをうたえ」上映実行委員会
http://homepage2.nifty.com/ikariwoutae/
http://members.goo.ne.jp/home/ikariwoutaejikkoui
★ ★土曜の報告は、日曜日の夜には、掲載出来ると思います。
きっと、素敵な報告ができると思います。訪ねてくださいね。
バンダナのお知らせも掲載出来るかなぁー!
(おおきせいこ)
風が吹き、雨がよく降った一週間でした。
まるで私たち市民の気持ちみたいでしたね。
平和とは逆へ歩み出している政府への叫び、抗議の涙のようでした。
5月20日、東京は台風の影響が出るのではと心配された夜に素晴らしい集会が中野で行われました。
「郡山さんら3人の解放、渡辺さん、安田さんの解放!帰国報告集会」
広河隆一さんの司会で渡辺修孝さん、安田純平さん、郡山総一郎さんのお話を伺い、女優の渡辺美佐子さんが「イラクからのメッセージ」を朗読されました。
http://www.neosys.ne.jp/uncleits/WatanabeReading52004.wav
(WMPで十分です)
ジョー・ワイルディングの日記、リバーベンドの日記からの一節の引用です。
(「会場は静まり返り、嗚咽の声も聞かれました。私もそっと涙をぬぐいました。」と送って下さった方の添えられたメッセージです)
井上ひさしさんの自己責任という言葉のお話、武者小路公秀さんの挨拶、ピースボート代表・吉岡達也さんのイラクのお話に続いて、幾つかの運動グループから報告がありました。嬉しかったのは、立川テント村の逮捕された女性が元気に挨拶をしました。
「お帰りなさい」と向き合う一人一人の思いでした。沖縄からのメッセージは胸が締めつけられるような思いです。辺野古の座り込み行動の報告でお歳を召した皆さんが座り込みをして身体を張って闘っている様子がその伝えてくださる言葉から想像することが出来ました。
みんな、みんな何処かで頑張っている。そのことを何時も忘れないで繋がりましょう。
会場にいて、皆さんの心が一つに結ばれていると力強く思ったのは、私だけではなかったと思います。これからも集まろう。繋いだ心を大切にしていきましょう。
★ 渡辺修孝さんの本が出ました。『戦場イラクからのメール・レジスタンスに「誘拐」された3日間』(渡辺修孝著・社会批評社)
私も会場で一冊!サインまでしていただきました。
皆さんも買って下さいね。そうすると渡辺さんはまたイラクに行く資金が出来ます。
★ この会場でも「立川テント村」のカンパをしました。5799円入れていただきました。(この内、レインボーぴーす旗から1000円です)
☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆
山形にお住まいの方へ!
5月25日(火)山形大学「泥ウソ事件」の判決公判が行なわれます。
是非、応援をお願い致します。詳しくはホームページを見てください。
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☆ ★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆
「戦艦ポチョムキン」をまだご覧になっていない方、お勧めです。私はこの映画を岩波ホールで少し仕事をしていたころ、通常の時間帯でなく朝早くの時間に何本かの名作と言われる古い映画の上映を行なった時に、山田洋次監督と渥美清さんが揃って夏の暑い時期、何回か通って来られ、その一本がこの映画でした。私は、ものを極める人は違うなぁーとその時にお二人を拝見して思ったものです。お時間を拵えてお出かけください。(おおきせいこ)
2004年6月 「怒りをうたえ」上映実行委員会 例会
日時 2004年6月13日(日)午後2時
会場 砧図書館 地階 地図
http://homepage2.nifty.com/ikariwoutae/starthp/subpage28.html#
tosyokann
小田急線成城学園前駅北口徒歩5分
「戦艦ポチョムキン」
■STAFF
監督・脚本……セルゲイ・エイゼンシュテイン
脚本……………ニーナ・アガジャノワ
撮影……………エドゥアルド・ティッセ
美術……………ワシリー・ラハリス
音楽……………ニコライ・クリュコフ
■CAST
ワクリンチュク…アレクサンダー・アントノフ
ギリアロフスキー…グレゴリ・アレキサンドロフ
ゴリコフ艦長…ウラジミール・バルスキー
マトシエンコ…ミハイル・ゴモロフ
■1925年 ソビエト
この作品は、1949年に作製されたサウンド版です。
天才エイゼンシュテインの名を最大・不朽のものとした映画黎明期最高の傑作である。処女作「ストライキ」で一躍ソビエトのトップ映画作家として位置づけられた彼に、1905年第一次ロシア革命20周年記念映画の製作が委託された。
アガジャノワのシナリオ「一九○五年」は史実を追った膨大なものだったが、彼はその中の一挿話“戦艦ポチョムキン反乱事件”に絞り込み、キメ細く全革命の要素と雰囲気を盛り上げた感動作としたのだ。
1905年6月、航行中のポチョムキン艦内で水兵たちに腐肉を強制する上層部の非人間的圧迫に対して反乱が起こり成功するまでの前段は、拡散し加熱する集団の心理を緻密に描く。そして革命艦船のオデッサ入港後は、彼等に呼応する市民たち群衆と制圧する警察側の動きを衝撃的に促えて行く。特に無差別大虐殺の階段のシークエンスは圧倒的緊迫感の連続で、後世の映画作家が引用するところとなっている。
「怒りをうたえ」上映実行委員会
http://homepage2.nifty.com/ikariwoutae/
http://members.goo.ne.jp/home/ikariwoutaejikkoui
★ ★土曜の報告は、日曜日の夜には、掲載出来ると思います。
きっと、素敵な報告ができると思います。訪ねてくださいね。
バンダナのお知らせも掲載出来るかなぁー!
(おおきせいこ)
緊急行動「サマワ!ここが非戦闘地域なの?」 大木晴子
16日(日)西口で意思表示している有志は納税者ネットワークの皆さんと一緒に外務省前で「サマワ ここが非戦闘地域なの?」外務省問合せ緊急行動をすることにしました。
本日(土曜日)、西口での意思表示が終わる頃に納税者ネットワークの関組長さんからサマワ中心部での交戦が夕刊で報道されている中で、何かできないかと提案がありました。
私たちは直ぐに行動をしましょうと意見がまとまりました。
16日の夕刻、16時30分外務省前(霞が関)で意思表示をします。
急ですが是非ご参加ください。
なお、普天間基地包囲行動に連帯する5.16行動に参加されれば、そのままいっしょに外務省に行けます。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
提案行動:「サマワ ここが非戦闘地域なの?」外務省問合せ緊急行動
日時:16時30分?17時00分
場所:外務省前(農水省の向かえ、経済産業省寄り)
行動:サマワの報道を元に、サマワの状況を外務省に問合せる。
自衛隊の即時撤退を要求する。
(参加者の方、できればアピール物をご用意ください。突然の日曜日ゆえ、外務省の方に応じてもらえるかどうかは不明ですが、いま行動に移すことが大切だと考えます。)
意思表示しましょう。一緒に声をあげましょう。
★ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
●今すぐイラク占領をやめ、自衛隊は即時撤退を! つぶそう国民保護法案! 許すな有事法制! 普天間基地包囲行動に連帯する5. 16行動
5月16日(日)14:30集合、15:00デモ出発
水谷橋公園(銀座1-12、銀座線京橋駅2番出口徒歩2分)
主催:自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委員会
(新しい反安保実?)03-5275-5989
また、上記のための街頭情宣を当日12時?13時マリオン前で予定しています。可能な方はどうぞ。
★ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
15日(土)の報告は、草の実会のラストデモに参加や議論の花が咲いた地下広場報告、27名の活き活きした報告は、明日の行動と一緒にお伝えします。
草の実会のデモの様子は、ムキンポさんのサイトで写真を見る事ができます。お訪ねください。
ここ何日もテレビ、新聞等で見なければならない人たちの顔は、行いと等しく何とも寂しい思いをしていましたが、本日お会いした草の実会の皆さんは、それは清々しい素敵に年を重ねて来られたことが伝わってきました。何かホットし、西口で一緒の人たち11人も参加できて良かったと・・・・。(おおきせいこ)
16日(日)西口で意思表示している有志は納税者ネットワークの皆さんと一緒に外務省前で「サマワ ここが非戦闘地域なの?」外務省問合せ緊急行動をすることにしました。
本日(土曜日)、西口での意思表示が終わる頃に納税者ネットワークの関組長さんからサマワ中心部での交戦が夕刊で報道されている中で、何かできないかと提案がありました。
私たちは直ぐに行動をしましょうと意見がまとまりました。
16日の夕刻、16時30分外務省前(霞が関)で意思表示をします。
急ですが是非ご参加ください。
なお、普天間基地包囲行動に連帯する5.16行動に参加されれば、そのままいっしょに外務省に行けます。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
提案行動:「サマワ ここが非戦闘地域なの?」外務省問合せ緊急行動
日時:16時30分?17時00分
場所:外務省前(農水省の向かえ、経済産業省寄り)
行動:サマワの報道を元に、サマワの状況を外務省に問合せる。
自衛隊の即時撤退を要求する。
(参加者の方、できればアピール物をご用意ください。突然の日曜日ゆえ、外務省の方に応じてもらえるかどうかは不明ですが、いま行動に移すことが大切だと考えます。)
意思表示しましょう。一緒に声をあげましょう。
★ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
●今すぐイラク占領をやめ、自衛隊は即時撤退を! つぶそう国民保護法案! 許すな有事法制! 普天間基地包囲行動に連帯する5. 16行動
5月16日(日)14:30集合、15:00デモ出発
水谷橋公園(銀座1-12、銀座線京橋駅2番出口徒歩2分)
主催:自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委員会
(新しい反安保実?)03-5275-5989
また、上記のための街頭情宣を当日12時?13時マリオン前で予定しています。可能な方はどうぞ。
★ ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
15日(土)の報告は、草の実会のラストデモに参加や議論の花が咲いた地下広場報告、27名の活き活きした報告は、明日の行動と一緒にお伝えします。
草の実会のデモの様子は、ムキンポさんのサイトで写真を見る事ができます。お訪ねください。
ここ何日もテレビ、新聞等で見なければならない人たちの顔は、行いと等しく何とも寂しい思いをしていましたが、本日お会いした草の実会の皆さんは、それは清々しい素敵に年を重ねて来られたことが伝わってきました。何かホットし、西口で一緒の人たち11人も参加できて良かったと・・・・。(おおきせいこ)
こんにちは、新たに、下記のような共同声明がスタートしています。是非御賛
同ください。富山大学教員小倉利丸さんからのメイルを掲載いたします。
長い文章ですが、お読みいただき賛同をお願いいたします。
署名フォーマットは本文の最後にあります。(おおきせいこ)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
共同声明
ファルージャの虐殺とイラク全土の戦場化のなかで米軍の
武力行使の即時中止と日本政府の戦争支持撤回、自衛隊の撤退を訴えます
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
〈占領の破綻、イラク民衆を敵とする戦争の開始〉
ブッシュ大統領が、イラク戦争での勝利を宣言してから一年、戦争は終結するどころか、重大で深刻な新しい段階に入りました。昨年三月、フセイン政権打倒とイラク占領のために国際法と世界世論を無視してイラクに侵攻したアメリカは、いま占領の破綻に直面し、イラク中部の都市ファルージャでの大規模な住民虐殺を頂点に、イラク民衆全体を直接敵にまわす新たな終わりなき戦争に突入しつつあります。この新しい戦争の目的は、六月末に設定した「主権委譲」を通じてイラクにアメリカのかいらい国家をつくりあげ、イスラエルのシャロン政権のパレスチナ抹殺計画と連動しつつ、米軍の無期限駐留の下、イラクをアメリカの政治的、軍事的、経済的中東支配の砦としようとするものです。
一年間の占領とその暴政、無能、軍事暴力による反対勢力の強引な排除を味わったイラク民衆は、いまこの企てに、宗派や信条を超えて手を結び、占領軍への大規模な抵抗運動を開始しました。アメリカはかいらい国家樹立の障害となるこの抵抗運動を武力で叩き潰す道を選びました。
私たちは、おびただしいイラク民衆の血を流し、アメリカの若者にも不名誉な死をもたらすこの選択を強く非難し、その撤回を要求します。
私たちはこの戦争にあらためてノーを宣言します。米国のイラク占領は破綻しました。この明白な事実を認めて、何より日本政府がこの戦争への支持をきっぱりと取り消し、有志連合から脱退し、自衛隊をただちに引き揚げることを要求します。
〈ファルージャの虐殺とイラク民衆の抵抗運動の拡大〉
とりわけ私たちはファルージャにおける住民虐殺を許すことは出来ません。三月末、ファルージャでは、四人の米国人傭兵が殺害され、死体が焼かれるという事件が発生し、これにたいして、米軍はこの三〇万都市を海兵隊で包囲、遮断し、電力、水の供給を断ち、武装抵抗勢力を抹殺するという作戦の下、都市住民への無差別攻撃を掛けました。建物を占拠した海兵隊狙撃兵は動くものすべてを標的にし、救急車を狙い撃ちにし、モスクを空爆し、中にいた信者もろとも吹き飛ばしました。包囲・遮断されたこの都市の内部で何が起こったか、また起こっているかが、厳重な報道封鎖にもかかわらず次第にあきらかになりつつあります。この密室の中で一七〇人に達する子どもと多くの女性を含む非武装の市民六〇〇人が米軍に殺され、一〇〇〇人以上が負傷したと伝えられ討い泙后
ファルージャを防衛しようとするイラクの人びとの頑強な抵抗と国際的な非難に直面して、米軍は「戦術的配置変更」(キメット司令官)を行い、包囲をゆるめるとともに、米軍の一部を米軍指揮下のイラク人治安部隊と置き換えたと伝えられます。だが米軍は抵抗運動との武力対決の姿勢を変えず、戦闘はイラク全土で継続、激化しています。
私たちはファルージャで何が起こったのか、起こっているかを全面的に明らかにしなければなりません。市民の無差別殺戮と住民生活の破壊という米軍の行為は、南京、ゲルニカ、ドレスデン、広島・長崎、ソンミと並ぶ戦争犯罪、人類史における汚点として裁かれなければなりません。さらに私たちは最近暴かれたアブグレイブ収容所における米占領者によるイラク人拘束者への拷問、虐待、性的陵辱に深刻な衝撃を受けています。一部兵士、要員の逸脱行為という弁解は誰をも説得することはできません。私たちはこの事件の組織的性格とその背後の人種差別主義の徹底的究明、実行者から最高責任者にいたるすべての犯罪者の処罰を要求します。
ファルージャを焦点として、占領軍への抵抗は下からほぼ全土に広がり、占領体制は事実上麻痺、解体しています。米国が「主権委譲」の事実上の受け皿とみなしていた統治評議会は機能を失い、解体状態に陥っています。サドル師の率いるシーア派の対米抵抗勢力とその民兵組織は急速に影響力を拡大しました。 ファルージャ救援の中でスンニ派とシーア派の連携が成立し、宗派や地域を超えた反米・反占領の共同行動が実現されました。四月半ば、占領軍は、聖地ナジャフを含むイラク南部、中部の主要都市で支配を失っていることを認めざるをえませんでした。私たちはこの状況を解決する道は一つしかないことを知っています。アメリカがこの戦争の失敗を認め、ネオコン戦略の過ちを認め、それを破棄し、きっぱりと身を引くことです。一九六八年、ジョンソン大統領は、ベトナム戦争の失敗を事実上認め、次回大統領選挙に立候補しないと宣言し、そこから撤兵とベトナム戦争終結へのプロセスが開けたことを私たちは思い起こしています。だがブッシュ政権はこの選択を拒否し、かいらい国家つくりのために、イラク民衆の抵抗を武力で壊滅させる全土戦場化の方針にしがみついています。
〈国連は米国の助手となってはならない〉
私たちはブッシュ政権が、この破綻した企てを、国連の旗の下で継続しようとする最近の「政策転換」を恥知らずな術策として退けます。有志連合の三極の一つスペインが世論の圧力の下この汚い戦争からの脱退を表明し、アメリカが戦争の正統性のよすがとしてきた有志連合がドミノ式に解体しつつあるなかで、ブッシュ政権は、それに代わって、これまで嫌悪してきた国連に助けを求めようとしているのです。
国連の平和維持活動は、米国による占領と軍事行動の自由を「治安維持」の名の下に承認し、前提にするものであるかぎり、現状を何ら変えないばかりか、国連を米国による占領の助手に変えるだけでしょう。それはイラク民衆の新たな抵抗に直面するでしょう。国連の平和維持活動が、米国主導の占領軍とイラクの抵抗運動の間に割って入り、イラクにおける自由選挙の実施と独立したイラク政府の樹立を助けるためには、国連が米国から名実ともに自立した立場に立つことが必要です。そのような平和維持活動には、日本を含め米国のイラク戦争を支持し、派兵している国家の横滑り的参加は許されません。さらに、イラクに利権を持ち、イラク支配の分け前を確保しようとする強い動機をもつ大国軍隊の参加を許すべきではありません。国連安全保障理事会は、アメリカの占領の破綻を繕うための決議を採択してはなりません。アメリカの拒否権によって公正な決議が葬られるなら、国連決議377の「平和のための結集」手続きによって、国連の意思決定の場を安保理から国連総会に移すことが必要です。 この文脈において私たちはイスラム諸国会議機構(OIC)加盟二〇カ国が、国連の平和維持に参加する用意を表明したことに注目します。
私たちはイラク民衆の主権回復は、イラクのすべての層の人びとが、アメリカなど占領軍の干渉から完全に自由な状態で代表者会議を開き、イラクの将来を討論し、提案すること、そしてそれに基づいてすべてのイラク人が参加する自由な選挙を通じて政府を構成することによってのみ達成されると信じています。この道筋はアメリカ占領統治に参加していないイラク国内の多くの潮流によって支持されているばかりでなく、広く国際的支持を集めています。国連は、アメリカとその同盟者による武力行使の停止と占領軍撤退の約束を条件としてのみ、またイラクの民衆が求める場合にのみ、このプロセスに参加し、それを助けることができるでしょう。
〈日本は連合国から離脱、自衛隊の引き揚げを〉
小泉政権は、占領軍がイラク民衆への全面的武力行使の段階に達した今になっても、この血なまぐさい、見通しを欠いた、犯罪的なアメリカの企ての重要な一翼を進んで担い続けています。私たちはそれを許すことができません。小泉政権は、世界の圧倒的な世論、国ぐにがアメリカの戦争に反対する中、いちはやく戦争支持を宣言しました。そして憲法を公然と無視し、世論の反対を押し切ってイラク特措法を強行し、自衛隊を派兵し、南部イラクに戦後初めての海外基地を建設しました。アメリカの唯一公式の開戦理由「大量破壊兵器」が幻であったことが明らかになり、次に持ち出された「イラク民衆の解放」という名目が、反米・反占領の抵抗の高まりで瓦解したいまでも、日本政府はブッシュの戦争を支持し続けています。
日本はアメリカの率いる連合軍(coalition forces)のまぎれもない戦略的な一員です。事実小泉首相は自衛隊は軍隊であると何度も強調しつつ、その自衛隊の派兵を忠誠の証としてアメリカに売り込んでいます。しかし他方国内に向かっては、「自衛隊は戦争に行くのではない、復興支援に行っているのだ」と大声で叫び、自衛隊があたかもNGOになったかのような口上で人びとを欺いています。だがこの二枚舌はもはや過酷な現実を支えることはできなくなりました。四月初めの人質事件はそれを衝撃的に示しました。給水活動をしようと、学校の補修をしようと、日本軍は有志連合軍・占領軍の一部であることを、その占領軍の攻撃を受けているイラク人は正確に認識しているのです。逆に自衛隊による「復興支援活動」は、人道支援活動の領域そのものを軍事化することで、NGOなどによる本来の自主的人道支援活動を著しく困難にしているのです。
南部も含めてイラク全土が戦闘地帯となり、サマーワの自衛隊基地がすでに砲撃の対象となっているなかで、「活動を非戦闘地域に限る」とした小泉政権自身が成立させたイラク特別措置法に照らしても、自衛隊の駐留が違法となったことは明らかです。さらに新たな戦争局面のなかで、イラク特措法の大前提である「戦後復興」そのものが瓦解しているのです。「すみやかな再建を図るためにイラクにおいて行われている国民生活の安定と向上、民主的な手段による統治組織の設立」と定義されている「戦後復興」などはどこにも存在していません。また「民主的な手段による統治組織」が明らかに存在しない中で、米国のかいらい政権の樹立に協力することも許されません。このようにイラク特措法の大前提が崩れた以上、日本政府は自衛隊のイラク駐留が違法になってしまったことを認め、直ちにその撤退を宣言し、そのために必要な手続きをとることを、私たちは日本政府に要求します。
私たちは、以上の立場から、日本の市民が、占領軍の暴力に苦しむファルージャはじめ、全イラクの民衆と連帯することを呼びかけます。私たちは、マスコミが、イラク戦争の現状と民衆の姿を正確に市民に伝えることで、その社会的な責務を果たすことを求めます。私たちは良識ある国会議員が、私たちの以上の提案、とくに自衛隊の撤退を国会で決定することを求めます。
くりかえし訴えます。戦争が新しい局面に入ったいま、日本はこの戦争からきっぱりと降りるべきです。自衛隊を即時引き揚げなければなりません。私たちはそのために活動を続け、強めます。そこからイラク民衆との新しい関係が開けると私たちは信じています。
二〇〇四年五月
呼びかけ人
天野 恵一 派兵チェック編集委員会
石坂 啓 漫画家
鵜飼 哲 一橋大学教員
太田 昌国 自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委員会
岡田 剛士 パレスチナ行動委員会
岡本 三夫 第九条の会ヒロシマ
小倉 利丸 富山大学教員/ピープルズプラン研究所共同代表
熊岡 路矢 日本国際ボランティアセンター代表
越田 清和 ほっかいどうピースネット
須賀 誠二 NCC靖国神社問題委員会委員長
高里 鈴代 基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
ダグラス・ラミス 国際政治学
豊見山 雅裕 沖縄・一坪反戦地主会会員
中山 千夏 作家
西野 瑠美子 VAWW?NET JAPAN
弘田 しずえ カトリック正義と平和協議会
舟越 耿一 長崎大学教員/市民運動ネットワーク長崎
武者小路 公秀 国際政治学
武藤 一羊 APAジャパン
森瀧 春子 核兵器廃絶ヒロシマの会共同代表
矢崎 泰久 編集者
柳田 真 たんぽぽ舎
山本 俊正 日本キリスト教協議会総幹事
湯浅 一郎 ピースリンク広島・呉・岩国世話人
吉川 勇一 市民の意見30の会・東京
上記の共同声明に賛同される方は、下記の部分をコピーしてメールに張り付けて送るか、ファックスでお送りください。いただいた賛同署名のうち、お名前、所属はウエッブで公開します。また、政府等の関係組織に送付します。
------------------切り取り線--------------------------
(第一次集約は2004年5月末日です)
共同声明「ファルージャの虐殺とイラク全土の戦場化のなかで米軍の武力行使の即時中止と日本政府の戦争支持撤回、自衛隊の撤退を訴えます」に賛同します。
お名前:
ふりがな:
所属:
メールアドレス:
ファックス:
メッセージ:
----------------------------------------------------
署名の送り先
メールの場合 iraq-seimei@freeml.com
ファッスの場合:03-3234-4118(市民のひろば)
署名サイト(下記を予定)
http://www.jca.apc.org/antiwar/
問い合わせ先
千代田区三崎町3-1-18 近江ビル4階 市民のひろば
電話 03-5275-5989 メール iraq-seimei@freeml.com
署名とりまとめ事務局
同ください。富山大学教員小倉利丸さんからのメイルを掲載いたします。
長い文章ですが、お読みいただき賛同をお願いいたします。
署名フォーマットは本文の最後にあります。(おおきせいこ)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
共同声明
ファルージャの虐殺とイラク全土の戦場化のなかで米軍の
武力行使の即時中止と日本政府の戦争支持撤回、自衛隊の撤退を訴えます
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
〈占領の破綻、イラク民衆を敵とする戦争の開始〉
ブッシュ大統領が、イラク戦争での勝利を宣言してから一年、戦争は終結するどころか、重大で深刻な新しい段階に入りました。昨年三月、フセイン政権打倒とイラク占領のために国際法と世界世論を無視してイラクに侵攻したアメリカは、いま占領の破綻に直面し、イラク中部の都市ファルージャでの大規模な住民虐殺を頂点に、イラク民衆全体を直接敵にまわす新たな終わりなき戦争に突入しつつあります。この新しい戦争の目的は、六月末に設定した「主権委譲」を通じてイラクにアメリカのかいらい国家をつくりあげ、イスラエルのシャロン政権のパレスチナ抹殺計画と連動しつつ、米軍の無期限駐留の下、イラクをアメリカの政治的、軍事的、経済的中東支配の砦としようとするものです。
一年間の占領とその暴政、無能、軍事暴力による反対勢力の強引な排除を味わったイラク民衆は、いまこの企てに、宗派や信条を超えて手を結び、占領軍への大規模な抵抗運動を開始しました。アメリカはかいらい国家樹立の障害となるこの抵抗運動を武力で叩き潰す道を選びました。
私たちは、おびただしいイラク民衆の血を流し、アメリカの若者にも不名誉な死をもたらすこの選択を強く非難し、その撤回を要求します。
私たちはこの戦争にあらためてノーを宣言します。米国のイラク占領は破綻しました。この明白な事実を認めて、何より日本政府がこの戦争への支持をきっぱりと取り消し、有志連合から脱退し、自衛隊をただちに引き揚げることを要求します。
〈ファルージャの虐殺とイラク民衆の抵抗運動の拡大〉
とりわけ私たちはファルージャにおける住民虐殺を許すことは出来ません。三月末、ファルージャでは、四人の米国人傭兵が殺害され、死体が焼かれるという事件が発生し、これにたいして、米軍はこの三〇万都市を海兵隊で包囲、遮断し、電力、水の供給を断ち、武装抵抗勢力を抹殺するという作戦の下、都市住民への無差別攻撃を掛けました。建物を占拠した海兵隊狙撃兵は動くものすべてを標的にし、救急車を狙い撃ちにし、モスクを空爆し、中にいた信者もろとも吹き飛ばしました。包囲・遮断されたこの都市の内部で何が起こったか、また起こっているかが、厳重な報道封鎖にもかかわらず次第にあきらかになりつつあります。この密室の中で一七〇人に達する子どもと多くの女性を含む非武装の市民六〇〇人が米軍に殺され、一〇〇〇人以上が負傷したと伝えられ討い泙后
ファルージャを防衛しようとするイラクの人びとの頑強な抵抗と国際的な非難に直面して、米軍は「戦術的配置変更」(キメット司令官)を行い、包囲をゆるめるとともに、米軍の一部を米軍指揮下のイラク人治安部隊と置き換えたと伝えられます。だが米軍は抵抗運動との武力対決の姿勢を変えず、戦闘はイラク全土で継続、激化しています。
私たちはファルージャで何が起こったのか、起こっているかを全面的に明らかにしなければなりません。市民の無差別殺戮と住民生活の破壊という米軍の行為は、南京、ゲルニカ、ドレスデン、広島・長崎、ソンミと並ぶ戦争犯罪、人類史における汚点として裁かれなければなりません。さらに私たちは最近暴かれたアブグレイブ収容所における米占領者によるイラク人拘束者への拷問、虐待、性的陵辱に深刻な衝撃を受けています。一部兵士、要員の逸脱行為という弁解は誰をも説得することはできません。私たちはこの事件の組織的性格とその背後の人種差別主義の徹底的究明、実行者から最高責任者にいたるすべての犯罪者の処罰を要求します。
ファルージャを焦点として、占領軍への抵抗は下からほぼ全土に広がり、占領体制は事実上麻痺、解体しています。米国が「主権委譲」の事実上の受け皿とみなしていた統治評議会は機能を失い、解体状態に陥っています。サドル師の率いるシーア派の対米抵抗勢力とその民兵組織は急速に影響力を拡大しました。 ファルージャ救援の中でスンニ派とシーア派の連携が成立し、宗派や地域を超えた反米・反占領の共同行動が実現されました。四月半ば、占領軍は、聖地ナジャフを含むイラク南部、中部の主要都市で支配を失っていることを認めざるをえませんでした。私たちはこの状況を解決する道は一つしかないことを知っています。アメリカがこの戦争の失敗を認め、ネオコン戦略の過ちを認め、それを破棄し、きっぱりと身を引くことです。一九六八年、ジョンソン大統領は、ベトナム戦争の失敗を事実上認め、次回大統領選挙に立候補しないと宣言し、そこから撤兵とベトナム戦争終結へのプロセスが開けたことを私たちは思い起こしています。だがブッシュ政権はこの選択を拒否し、かいらい国家つくりのために、イラク民衆の抵抗を武力で壊滅させる全土戦場化の方針にしがみついています。
〈国連は米国の助手となってはならない〉
私たちはブッシュ政権が、この破綻した企てを、国連の旗の下で継続しようとする最近の「政策転換」を恥知らずな術策として退けます。有志連合の三極の一つスペインが世論の圧力の下この汚い戦争からの脱退を表明し、アメリカが戦争の正統性のよすがとしてきた有志連合がドミノ式に解体しつつあるなかで、ブッシュ政権は、それに代わって、これまで嫌悪してきた国連に助けを求めようとしているのです。
国連の平和維持活動は、米国による占領と軍事行動の自由を「治安維持」の名の下に承認し、前提にするものであるかぎり、現状を何ら変えないばかりか、国連を米国による占領の助手に変えるだけでしょう。それはイラク民衆の新たな抵抗に直面するでしょう。国連の平和維持活動が、米国主導の占領軍とイラクの抵抗運動の間に割って入り、イラクにおける自由選挙の実施と独立したイラク政府の樹立を助けるためには、国連が米国から名実ともに自立した立場に立つことが必要です。そのような平和維持活動には、日本を含め米国のイラク戦争を支持し、派兵している国家の横滑り的参加は許されません。さらに、イラクに利権を持ち、イラク支配の分け前を確保しようとする強い動機をもつ大国軍隊の参加を許すべきではありません。国連安全保障理事会は、アメリカの占領の破綻を繕うための決議を採択してはなりません。アメリカの拒否権によって公正な決議が葬られるなら、国連決議377の「平和のための結集」手続きによって、国連の意思決定の場を安保理から国連総会に移すことが必要です。 この文脈において私たちはイスラム諸国会議機構(OIC)加盟二〇カ国が、国連の平和維持に参加する用意を表明したことに注目します。
私たちはイラク民衆の主権回復は、イラクのすべての層の人びとが、アメリカなど占領軍の干渉から完全に自由な状態で代表者会議を開き、イラクの将来を討論し、提案すること、そしてそれに基づいてすべてのイラク人が参加する自由な選挙を通じて政府を構成することによってのみ達成されると信じています。この道筋はアメリカ占領統治に参加していないイラク国内の多くの潮流によって支持されているばかりでなく、広く国際的支持を集めています。国連は、アメリカとその同盟者による武力行使の停止と占領軍撤退の約束を条件としてのみ、またイラクの民衆が求める場合にのみ、このプロセスに参加し、それを助けることができるでしょう。
〈日本は連合国から離脱、自衛隊の引き揚げを〉
小泉政権は、占領軍がイラク民衆への全面的武力行使の段階に達した今になっても、この血なまぐさい、見通しを欠いた、犯罪的なアメリカの企ての重要な一翼を進んで担い続けています。私たちはそれを許すことができません。小泉政権は、世界の圧倒的な世論、国ぐにがアメリカの戦争に反対する中、いちはやく戦争支持を宣言しました。そして憲法を公然と無視し、世論の反対を押し切ってイラク特措法を強行し、自衛隊を派兵し、南部イラクに戦後初めての海外基地を建設しました。アメリカの唯一公式の開戦理由「大量破壊兵器」が幻であったことが明らかになり、次に持ち出された「イラク民衆の解放」という名目が、反米・反占領の抵抗の高まりで瓦解したいまでも、日本政府はブッシュの戦争を支持し続けています。
日本はアメリカの率いる連合軍(coalition forces)のまぎれもない戦略的な一員です。事実小泉首相は自衛隊は軍隊であると何度も強調しつつ、その自衛隊の派兵を忠誠の証としてアメリカに売り込んでいます。しかし他方国内に向かっては、「自衛隊は戦争に行くのではない、復興支援に行っているのだ」と大声で叫び、自衛隊があたかもNGOになったかのような口上で人びとを欺いています。だがこの二枚舌はもはや過酷な現実を支えることはできなくなりました。四月初めの人質事件はそれを衝撃的に示しました。給水活動をしようと、学校の補修をしようと、日本軍は有志連合軍・占領軍の一部であることを、その占領軍の攻撃を受けているイラク人は正確に認識しているのです。逆に自衛隊による「復興支援活動」は、人道支援活動の領域そのものを軍事化することで、NGOなどによる本来の自主的人道支援活動を著しく困難にしているのです。
南部も含めてイラク全土が戦闘地帯となり、サマーワの自衛隊基地がすでに砲撃の対象となっているなかで、「活動を非戦闘地域に限る」とした小泉政権自身が成立させたイラク特別措置法に照らしても、自衛隊の駐留が違法となったことは明らかです。さらに新たな戦争局面のなかで、イラク特措法の大前提である「戦後復興」そのものが瓦解しているのです。「すみやかな再建を図るためにイラクにおいて行われている国民生活の安定と向上、民主的な手段による統治組織の設立」と定義されている「戦後復興」などはどこにも存在していません。また「民主的な手段による統治組織」が明らかに存在しない中で、米国のかいらい政権の樹立に協力することも許されません。このようにイラク特措法の大前提が崩れた以上、日本政府は自衛隊のイラク駐留が違法になってしまったことを認め、直ちにその撤退を宣言し、そのために必要な手続きをとることを、私たちは日本政府に要求します。
私たちは、以上の立場から、日本の市民が、占領軍の暴力に苦しむファルージャはじめ、全イラクの民衆と連帯することを呼びかけます。私たちは、マスコミが、イラク戦争の現状と民衆の姿を正確に市民に伝えることで、その社会的な責務を果たすことを求めます。私たちは良識ある国会議員が、私たちの以上の提案、とくに自衛隊の撤退を国会で決定することを求めます。
くりかえし訴えます。戦争が新しい局面に入ったいま、日本はこの戦争からきっぱりと降りるべきです。自衛隊を即時引き揚げなければなりません。私たちはそのために活動を続け、強めます。そこからイラク民衆との新しい関係が開けると私たちは信じています。
二〇〇四年五月
呼びかけ人
天野 恵一 派兵チェック編集委員会
石坂 啓 漫画家
鵜飼 哲 一橋大学教員
太田 昌国 自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委員会
岡田 剛士 パレスチナ行動委員会
岡本 三夫 第九条の会ヒロシマ
小倉 利丸 富山大学教員/ピープルズプラン研究所共同代表
熊岡 路矢 日本国際ボランティアセンター代表
越田 清和 ほっかいどうピースネット
須賀 誠二 NCC靖国神社問題委員会委員長
高里 鈴代 基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
ダグラス・ラミス 国際政治学
豊見山 雅裕 沖縄・一坪反戦地主会会員
中山 千夏 作家
西野 瑠美子 VAWW?NET JAPAN
弘田 しずえ カトリック正義と平和協議会
舟越 耿一 長崎大学教員/市民運動ネットワーク長崎
武者小路 公秀 国際政治学
武藤 一羊 APAジャパン
森瀧 春子 核兵器廃絶ヒロシマの会共同代表
矢崎 泰久 編集者
柳田 真 たんぽぽ舎
山本 俊正 日本キリスト教協議会総幹事
湯浅 一郎 ピースリンク広島・呉・岩国世話人
吉川 勇一 市民の意見30の会・東京
上記の共同声明に賛同される方は、下記の部分をコピーしてメールに張り付けて送るか、ファックスでお送りください。いただいた賛同署名のうち、お名前、所属はウエッブで公開します。また、政府等の関係組織に送付します。
------------------切り取り線--------------------------
(第一次集約は2004年5月末日です)
共同声明「ファルージャの虐殺とイラク全土の戦場化のなかで米軍の武力行使の即時中止と日本政府の戦争支持撤回、自衛隊の撤退を訴えます」に賛同します。
お名前:
ふりがな:
所属:
メールアドレス:
ファックス:
メッセージ:
----------------------------------------------------
署名の送り先
メールの場合 iraq-seimei@freeml.com
ファッスの場合:03-3234-4118(市民のひろば)
署名サイト(下記を予定)
http://www.jca.apc.org/antiwar/
問い合わせ先
千代田区三崎町3-1-18 近江ビル4階 市民のひろば
電話 03-5275-5989 メール iraq-seimei@freeml.com
署名とりまとめ事務局
立川自衛隊監視テント村から3名の仲間の保釈に関する声明です。大木晴子
【全国のみなさん!3名の仲間が帰ってきました!】
5月11日夕方、私たちは3名の不当に拘留されていた仲間をと
りもどしました。大西は少し頬がふくらみ、高田は獄中での筋
トレの成果あり、大洞はいつもの様子で、拘置所の玄関から出
てきました。迎えの仲間との抱擁と涙、ビールでの乾杯と記念
写真、そして西東京法律事務所への御礼参り・・・。いつもな
がら、仲間の解放はうれしいものです。
保釈を求める署名は5000筆を越えました。二回目の保釈
申請書に添えて出されたこの分厚い署名簿は、全国のみなさん
からの激励であり、仲間を解放する力になったと思います。4
月30日の提出、5月6日第一回公判当日の署名簿追加と裁判所折
衝、5月7日の検事抗告を受けて、10日には雨の中を東京高裁前
の情宣に30名が参加してくださいました。その日夕刻、更に内
田、虎頭弁護士による裁判所折衝が行われました。翌日の審理
は長引き、保釈への期待が高まりました。5時直前に抗告棄却
が知らされ、救援会・テント村・職場の仲間が八王子拘置所前
に荷物運びの大型車を並べて待ちました。
75日間にわたる長期拘留はまさに不当なものです。証拠隠滅
の恐れも、逃亡の恐れもありえない。残る理由として考えられ
るのは、精神的ダメージを与え転向を迫ることだけです。3名
は、第一回公判にむけて、筆記用具の使用は前日に届ける、一
日1時間しか執筆時間を与えられない、そのときも刑事訴訟法
などの参考文献を見ることを禁じられるなど、公判準備に対す
る妨害の中で、力をこめた意見陳述書を書きました。彼らの保
釈は、第一に彼ら自身がかちとったものです。
この二ヵ月半、ファルージャの包囲と虐殺の中で、人質事件
が起こりました。私たちは圧倒的な米軍の軍事的攻撃に抵抗を
続けるイラクの人々に思いを馳せ、闘いの場こそ異なりますが
、「人質たち」の「イラクの友」としての存在に連帯の感を深
めました。最近発覚した捕虜虐待事件は侵略の軍隊の必然的な
腐敗を示すものです。ベトナム戦争、さらに日本の中国・アジ
ア侵略の歴史の中で、どれほどの兵士がこうした虐待・虐殺に
手を染めどれほどの人々が犠牲になったことでしょう。イラク
反戦の声をさらに広げ、深めていかなければならないと思いま
す。
激励とカンパ、そして救援活動、情宣活動や激励行動、集会
・デモへの参加、公判傍聴など、全国のみなさんのご支援に官
舎(あ!まちがえた感謝です)します。反戦ビラ入れ弾圧は、
イラク反戦にかけたれた時代を画す攻撃であり、新たな銃後を
つくり出す試みでもあります。公判闘争ははじまったばかりで
す。今後とも注目とご支援をお願いします。
イラク戦争反対!ポスティング無罪!自衛隊はイラクから撤退
せよ!
2004年5月12日 立川自衛隊監視テント村
http://www4.ocn.ne.jp/~tentmura/
素敵な写真を送っていただきました。
子どもたちの未来が虹色に彩られることを私も信じたいと思います。
添えられていたメッセージです。(おおきせいこ)
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さっそく鯉のぼりに取り付け上げました。
子供達はピースウォークの旗きれいだね。と何度もいっていました。
今までの生活の中で今ほど、自分の感じる世界の平和、日本の平和にこれほど危機感をもったことはありません。
しかし危機感をもっても日常をたんたんとすごしているんですが、世界が虹色に彩られる日を想像しています。
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