頭の中がまだ”真っ白”です。
「オオラカが生きていた」と階段を飛び降りるように
冷蔵庫から牛乳を取り出しオオラカに会った、あの日。
一ヶ月前のことです。
それからの日々は、オオラカは母さんのタマに寄り添い
私が向けるカメラのファインダーをしっかりと見つめて
身体は小さなままだけど、心は成長していると感じました。

昨夜は、フードをあげるときに、オオラカの姿はありませんでした。
何処かで遊んでいるのかなぁーと思いながら
今朝、庭の掃除を始めると車の後ろ側にある溝の中に
オオラカが横たわっていました。
もう、硬直が始まっていました。
私は、いままでに何度もしている
車にひかれた猫や蛙などを庭に埋めた時のように
気がつくとスコップを持って土を掘っていました。
何時もと違うのは、オオラカに一番良い場所をと
考えたことです。
我が家のベランダにたなびく
レインボーの旗が何時も見える場所を選びました。
洗濯物を干す時に声をかけてあげられる場所です。
土を掘っていると、平らな優しい大らかな感じがする石が出て来ました。
「あぁ、オオラカは自分の墓石まで用意して」
と思いながら汚れを洗い流してたてました。



９月１１日のパレードで、「これ、オオラカに似ていませんか」と
石に書いた猫を見せていただきました。
その方は、石に絵を書くのを始められたそうです。
これが、初めて作品と言われました。
オオラカが皆さんの中にいると感じることができます。
いままで、オオラカを温かく見つめて下さったこと
ありがとうございました。
（05-09-20・おおきせいこ）