柴犬ジローの野辺送り 2011-07-25

イラク戦争が始まる一か月前、新宿西口地下広場に初めて立ったときに、
持っていたプラカードに使った柴犬ジローの写真は１９９８年の暮れ頃に撮影したものです。
家の中で自由に過ごしているジローは、寒くなると私の足下の布団の中によく入って寝ていました。
熱くなると出てまた寒くなると入るそんなことが繰り返すようなったある日、
私は「目が覚めて眠れないわ〜」と連れ合いに愚痴をいったのでした。
それを覚えていた連れ合いは、ある日飲んで帰えると「ジロー、座りなさい」と
テーブルの椅子に座らせてお説教を始めました。
「母さんなぁ〜・・・・・」何度も同じ話をしていました。
ジローは身動きせずに父さんの顔を見てじっと話を聞いていました。
私は、その顔がとっても気に入ってカメラのファインダーをのぞいていました。
私はその夜からベッドに入って来ないジローが愛おしく思いました。
そのとき真剣に向き合えばわかりあえるのだと確信に近い想いを大切にジローと見つめあってきました。
その気持ちは、柴犬ゆきにも黒猫ろくにも活かされてみんなお互いに感謝しあえることが幸せに思っています。
今夜のジローは、時々弱々しい声になりましたがよく話をしています。
犬語がわからないけど柴犬ゆきがよく聞いています。
真剣なゆきの顔をみるとその時は、近づいているのだなぁ〜と感じながら
私も負けずに話しかけています。
今夜も添い寝します。
後悔しないように抱きしめながら・・・・。
11-07-23（おおき せいこ）