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     村雲 司さんの「俳 句 余 想 『梅 が 丘 通信』 鉦叩号」★河北新報社 2013年1月1日社説に「 阿武隈共和国独立宣言」
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投稿者 スレッド
seiko
投稿日時: 2012/10/21 23:35
管理人
登録日: 2003/9/21
居住地:
投稿: 3623
村雲 司さんの「俳 句 余 想 『梅 が 丘 通信』 鉦叩号」★河北新報社 2013年1月1日社説に「 阿武隈共和国独立宣言」

(2012年5月2日、目黒美術館市民ギャラリーで村雲司さん!撮影:大木晴子)

新パソコン馴らし馴らされ夜半の秋
長い間半身不随状態だったパソコンがとうとう息絶えた。十二年の長きにわたる友だった。近所の大型電気店へ、悲壮な思いで買換えに出掛けて行った。「悲壮とは大袈裟な」と思われるかも知れないが、喪失感は大きかった。機械の不具合や、変な癖のようなものまでが身体に染み着いて、肉体の一部のようになっていたからだ。店頭にはずらり新型機種が並んでまぶしいばかりだった。パソコンの十二年の進化は大きかった。その変貌への対応策として少しでも慣れたものをと、これまでと同じメーカーにしたが、使い始めてみると当然のことながら、より大きな変化はソフトにあった。操作は戸惑うことばかり、文字を打つという基本さえもが暗中模索のありさま、それに躓くと文章も、ぎくしゃくして滞ってしまうのだ。そんな訳でこの梅が丘通信も上手く作れず、定例にしていた月一回発行も崩れてしまった。秋の夜長が、じゃじゃ馬馴らしで空しく過ぎてしまった。
鉦叩季の扉の揺れ金具
猫がじゃれていた小さな虫を、紙で掬い取って窓から逃がしてやった。眼に記憶した虫の姿をインターネットで確かめると、秋の初めから鳴き始める鉦叩(カネタタキ)だった。その夜、パソコン馴らしに苦心する中へ、逃がした窓辺から、チンチンチンと声が聴こえて来た。礼を言う声にも聞こえ、元気だったかと心温まる。昆虫は四億年も前から地球に棲んでいる。人間の遥かな先輩であり、共生する友なのである。環境への適応能力に優れて、様々な形態で今に生き残っているようだ。彼らはパソコンなどに頼らずとも、ゆるやかに生きて行けるのである。 
 注目を集めている尖閣諸島にもマツムシが棲んでいるという。四億年前からチンチロリンと鳴き続けているのである。だから、島は誰のものかと問えば、それは虫のものであり、彼らを育む自然のものであろう。地球に住まわせて貰っている後輩同士で、居丈高に所有権を主張し合うのはなんとも恥かしいことだ。
どうだろう。南極条約に倣って、尖閣・釣魚条約のようなものを、台湾、中国と三か国で結んでは。領土権の凍結、軍事利用の禁止、調査研究以外の地下資源採掘の禁止、放射性廃棄物の処分禁止などを締結し、ゆるやかに付き合っては…。とにかくも、戦後六十七年間の無為無策が、この尖閣問題で明らかになってしまった。敗戦時の不戦の誓いは、見せかけのものに過ぎなかったということだ。普段に九条の世界化を図り、国連などで呼びかけ続けていたならと口惜しい。
ようやくに雲秋の貌九月尽
戦争への反省の希薄さは、原発の問題にもつながっている。軍部という官僚に牛耳られて最悪の結果を招くまで何もし得なかったように、今また同じ道を歩もうとしている。日本政府は六十七年前、「国体護持」を謀って敗戦を延ばしに延ばした結果、東京大空襲をはじめ広島と長崎への原爆などの膨大な犠牲を招き寄せてしまったのだ。今また、原発を中核としたエネルギー体制を、何としても維持しようとする原子力ムラに操作される現政権は、同じ過ちを犯そうとしている。もう一度、原発事故が起こり、日本列島が汚染し尽くされるまで、「原発護持」を続けるのか。
楚々とあるこの寒村の秋尊
故郷の運動会へ出掛けた。早逝した兄の代わりの祖父役を、勝手に任じている。その「孫」も今年で六年生。なんと応援団長を務めた。本気で、夢中で眩しいような健気ぶりだった。応援合戦の採点でも、総合得点でも負けてしまったけれど。彼の大きな大きなこの体験は、人生にとって貴重なものになるに違いない。羨ましいばかりだ。今日のこの、山の端の形、輝く鱗雲の記憶は、一生の心の支えになるだろう。
が福島では、多くの人がこの尊い風景を穢され、貴重な記憶を砕かれてしまった。東電の罪は大きい。
俳句余想『梅が丘通信』鉦叩号12/10/20 発行人 村雲 司


(新宿西口反戦意思表示!地下広場に立たれる村雲さん(右)と下記のブログの話に出て来られる志村建世さん(左)です。)

ブログ「黙翁 日録」に、雲さんの本のことが・・・・。
「村雲司「阿武隈共和国独立宣言」(現代書館)という小説が面白いそうだ」
http://mokuou.blogspot.jp/2012/10/blog-post_2260.html

一気に読みたくなる面白い話!読んでくださいね!お近くの図書館にもリクエストをお願いします!
阿武隈共和国独立宣言
seiko
投稿日時: 2012/11/11 20:51
管理人
登録日: 2003/9/21
居住地:
投稿: 3623
青木理さんが、村雲司さんの本をラジオで紹介!

(11月11日、国会正面近く雨の中!雲さんもドラム隊で叩いていました!)

「青木理 「村雲司 阿武隈共和国独立宣言」 2012.11.08 」
残念ながら消えていました。

12-11-11(おおき せいこ)
★今日は、みんな濡れても帰らない!気持ちがしっかりと向き合っていました。
真剣だけど、それぞれの表情には優しい眼差しを感じて心地がいい。
A子さん、kiss-meさんとそんな感想を言いあっていました。
雲さんの「阿武隈共和国独立宣言」お勧め本です。
西口も出て来る!

一気に読みたくなる面白い話!読んでくださいね!お近くの図書館にもリクエストをお願いします!
阿武隈共和国独立宣言
seiko
投稿日時: 2013/1/10 23:36
管理人
登録日: 2003/9/21
居住地:
投稿: 3623
河北新報社 2013年1月1日社説に『阿武隈共和国独立宣言』が!


河北新報社 2013年1月1日社説
「被災を生き抜く/山河を守る独立自尊の気概」
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/01/20130101s01.htm
(リンクは消えています。)

<去年今年貫く棒の如(ごと)きもの>
 高浜虚子、1950年の作。「貫く棒」の解釈をめぐっては、「変化なく過ぎていく歳月」という老年の泰然とした心境を表すと いうのが一般的だ。
 新しい年が明けた。
 仮設住宅で迎える二度目の正月は、昨年より快適だろうか。家族てんでんばらばらの避難生活を送る被災者には久しぶりのだんらんを、と願わずにはいられない。
 東日本大震災から、間もなく2年がたとうとしている。受難にあって、平凡こそが掛け替えのない価値だと知った。ジェットコースターのような一生に耐えられるほど、私たちは強くできていない。
 元旦に「心機一転」を誓うにしても、それは「貫く棒」である穏やかな日常があればこそ。安心立命は万人の願いである。
 一方で新年を素直にことほぐ気分になれないのは、復興の遅れという重苦しい棒が被災者を貫いているからでもある。去年も、今年も、そして来年もとなれば気力はなえ、被災地は衰退していく。
 反転のきっかけをつかみたい。禍福があざなえる縄だというなら、この手で福をより合わせよう。2013年、固い信念を貫き通す年にしたい。
    ◇   ◇    
 「わが阿武隈村は、今日ここに共和国として、日本国から分離独立することを宣言します」
 昨年、出版された村雲司さんの『阿武隈共和国独立宣言』は、放射能に汚染された村の老人たちが国と刺し違える覚悟で独立を宣言する奇想天外なフィクションだ。
 時は大震災から2年後の2013年3月11日。彼らは日本外国特派員協会で「独立」をぶち上げる。
 国旗は「暮しの手帖」創刊者・花森安治に倣って、ボロ布をつぎはぎした「一銭五厘の旗」、国歌は仮設住宅で歌うようになった『夢であいましょう』だ。
 「日本国」からの侵攻に備えるため、「核武装」することも併せて宣言する。原料は放射性物質の汚染土。これを三尺玉に詰め、いざという時、地元の花火師が打ち上げる。
 物騒なプランの結末を明かすのは、やぼになるのでやめておこう。ただ、非暴力主義者である彼らのこと、意外な展開が待ち受けている。
 「仮設住宅、仮の町、仮の人生。仮のままで人生を終えたくはない」。古老のつぶやきは、そのまま原発事故で避難を強いられている人たちの苦悩と重なる。
 「故郷の山河を棄(す)てろと国が強要するなら、俺たちは国を棄ててもいいとさえ思っている」。村議会議長の叫びは「帰還困難区域」というレッテルを、地域のプライドに懸けて返上する決意表明だ。
 「核武装」は震災がれきの受け入れをめぐって、各地で起きた混乱に対する強烈な皮肉であることは言うまでもない。告発の対象は、原発政策に象徴される国土構造のゆがみである。
    ◇   ◇    
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、東京の非政府組織(NGO)などが昨年、県内移設は人権侵害との申し立てを国連の人種差別撤廃委員会に行った。
 沖縄では一向に解決しない基地問題へのいら立ちから、「沖縄への差別」と指摘する人が増えている。
 宮里政玄琉球大名誉教授は差別の根底に「最大多数の最大幸福を目指し、人口の少ないところ、経済的に弱いところに犠牲を強いる功利主義がある」と指摘。原発にも同じ構造を見て取る。
 岩手、宮城、福島3県を中心にいまだ32万人余りが不自由な避難生活を送る。
 「山河破れて国あり」。復興の足取りが遅れれば、私たちは荒廃したふるさとを子や孫に引き渡すことになる。それは将来世代に対するつけ回し。差別にほかならない。
 昨年、沖縄県尖閣諸島の領有権をめぐって日中両国が角突き合わせた。絶海の無人島を守るために費やされた政治的エネルギーに比して、東北復興に割かれたそれは十分だったろうか。復興予算の流用問題は、政官の本質を浮き彫りにしたのではないか。
 「阿武隈村」の独立を荒唐無稽と切って捨てることは簡単だが、東北の位置付けを変えずして、どんな復興策も未来を照らし出すことはない。
 三尺玉に込めるべき火薬、それは「独立自尊」である。
2013年01月01日火曜日
13-01-10(おおき せいこ)
今夜、「明日も晴れ」のページ問い合わせで福島のKさんから嬉しいメイルを頂き河北新報の社説を知りました。
ネットで見つけて掲載させて頂きました。
雲さんの本がじわりじわりと広がり嬉しいですね。
一気に読める元気が出る本です。
ぜひ、お読み下さいね。近くの図書館に5冊ぐらい置いて頂けると嬉しいなぁ〜。
何処かの図書館は、待たされた!と聞きました。
阿武隈共和国独立宣言
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