ジローの時も、ゆきの時も、
あ?ちゃんがついて来るときは
車の少ない道を選んで散歩をしています。

ところが・・・・・
ジローとゆきが別々に行くときは
ゆきは何処でも場所を選ばないのですが
ジローはそうはいきません。
彼はひとりだと生まれ育った家があった方角へ行きたがります。
車がたくさん通る道を横切らなければなりません。

今日は、夕方から黒い雲が出て早めの散歩をしました。
ゆきが終わりジローも行くと元気に玄関へ行きました。
さぁ！門の前にあ?ちゃんがいてジローはどうしても
その通りを方に行くといってききません。
「あ?ちゃん、今日はお留守番！」と何度言ってもついてきました。
道の側まで来て・・・・
「ここまで！ついて来てはダメ！！」と少し大きな声で言いました。
以前に買い物についてきたときにそう言って待たせたことがありました。
あ?ちゃんは、腰を少しひいてうごかなくなりました。
大丈夫かなぁ?と不安がありましたが引っ張るジローと一緒に
通りを渡りました。
少し歩くと「ニャォ、ニャォ」と言ってあ?ちゃんが道を渡り始めました。
そして、道の真ん中で座ってしまいました。
自動車が止まるは、クラクションは鳴らされるは
道行く人は止まるはでもう大変！
ジローは戻るのが嫌で引っ張るは・・・・
とにかく道を渡ってあ?ちゃんに話しました。
（雨が降りそうだったのでカメラを持っていかなかった！残念！）



「めっ！」と初めてきつく叱りました。
あ?ちゃんは、諦めたように寝転がってしまいました。
ジローともう一度道を渡り何時ものコースを２０分ほど歩いて
あ?ちゃんがいた場所が見渡せるところまで来ると・・・
何と、同じ姿勢で彼は待っていました。
ジローと私が通りを渡って来ると嬉しそうに立ち上がり
まるでスキップをしているようにジローの周りを楽し気に
走りぬけていきます。
「もう！人の苦労も知らないで！！」
「あ?ちゃん、聞いているの！」



（08-08-21・おおきせいこ）