昨夜、夜中に救急車が近くでとまった。
あっ！おばさんのところだなぁ〜と思った。
良かった病院へ行くことが出来て・・・と思った。
飛んで行くか迷ったがジローにも手がかかっていたときでやめた。

気になりながら明け方Ｓおばさんの夢をみた。
おばさんは、私が嫁いで来た頃からの知り合いだ。
大田区の幼稚園に通うバスで勤めに行くおばさんとよく一緒になった。
ずっと独り身を通されたおばさんは、猫が大好き！！
我が家に来る野良猫ちゃんにもよく缶詰を届けてくれた。
私は、彼女が定年退職をして家で過ごすようになったときから
来客でたくさんお料理を作ったときや天ぷらやおでんなど
一人では作らないものを届けるようになった。
「美味しかったわぁ〜」とそれは幸せそうな顔をして入れ物を返してくださった。
そんな関係が何年も続いた。
そして・・・・
高齢になり先の不安を抱えるようになったここ数年は、介護施設を運営されているという
親戚の男性がおばさんの管理を始められた。
直ぐに来れないところだから鍵の番号を・・・と言われたがお断りをした。
どうしても会っていて心が動かなかった。
おばさんとは、道で会ったとき話をいっぱいすることにした。
カボチャなど煮物は届けた！
おばさんも寂しいと電話をしてきた。
「お寿司をとったのよ。一つだと頼みずらいから・・・
この間のカボチャ美味しかったわぁ〜」と言ってお寿司の包みを渡してくれた。
「また、煮て来るから」と言うと「悪いわねぇ〜」と喜んでいた。

１３日の午後にも救急車は来ていた。
私がお野菜を販売している時間だった。
近所の友人が立ち寄ってくれたので何処に救急車が来たか見に行ってもらった。
「Ｓさんのところよ」と返ってきた友人に店番を頼み飛んで行った。
おばさんは、ベッドで救急隊の質問に応じていた。
意識はあるけど見たところかなり衰弱している。
本人は、今まで独りで生きて来た人だ。
気丈なところもあり病院へ行きたくないと思うだろうが
誰がこの状態で２４時間みてあげられるのか状況を考えれば
一先ずは応急でも病院へ運ぶのが普通の考え方だと私は思った。
一緒にいた近所のご婦人も同じように感じたようです。

親戚の人は、お金の管理は「この通り」と書類を心配で集まって来た近所の人に見せて
私が持って帰りますとおばさんのバッグを見せていた。

私は、いまそんなことしている場合ではないでしょう。
おばさんが一番良い状態になることに努力しなけでば・・・

救急隊は、何もせず帰って行き、親戚も帰って行った。
近所の民生委員の人に鍵の開け方を教えて・・・・。

私は、おばさんにいま何をして欲しい！と聞いた。
窓が空いているから雨戸を閉めてトイレに行って眠りたいと言った。
額に手を添えると少し熱があった。
手足が冷えて冷たく震えがきていた。
心配だった。
もう一度、違う救急隊を呼んだほうが良いと思った。

翌朝、民生委員のお宅を訪ねた。
いかがですか・・・と。
さっき行って来ました・・・・喉が渇いて水が飲みたかったようです。
あぁ！可哀想だなぁ〜。
せめて、動きが自由になるまで入院すればいいのにと思いながら帰った。
そして・・・先に書いた救急車で運ばれたとき、身体に骨折が見つかったそうです。
私と同じように心配をしていたご婦人が病院へ行ってくださりそれを知りました。
あのとき、行っていれば・・・・と悔しいけど。
なにはともあれ病院で過ごしていてくださることで安心できる。
今日は忙しいからいけないけど・・・・
「頑張れ！！Ｓおばさん！！」



ジローもゆきも黒猫ろくも祈っているからね。
10-06-15（おおき せいこ）　

心のこもった良い記事でした。僕の母も一人暮らしで、何回も救急車で入院しました。近くにいられなくて申し訳なかったと思っています。一人暮らしでもあったかな介護が受けられる日本の社会にするにはどうしたら良いのでしょうね。