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     池澤夏樹さんの朝日新聞記事!(終わりと始まり)沖縄、根拠なき負担・2013年3月5日 気分はもう戦争? 努力なくして平和なし
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seiko
投稿日時: 2013/2/6 23:13
管理人
登録日: 2003/9/21
居住地:
投稿: 3563
池澤夏樹さんの朝日新聞記事!(終わりと始まり)沖縄、根拠なき負担・2013年3月5日 気分はもう戦争? 努力なくして平和なし

(1月27日の日比谷野外音楽堂の集会で撮影:大木晴子)

【(終わりと始まり)沖縄、根拠なき負担 池澤夏樹 】  2013年02月05日朝日新聞・文化欄
               
政治の課題は重要か緊急か、あるいはその両方である。
 安倍内閣が自分のサイコロと国民の金で大ばくちをするのはずいぶん危険なことだとぼくは思う。インフレに苦しんで借金が残るだけにならないといいが、結果が出るのはまだ先だろう。
 沖縄は緊急にして重要。
 一月二十七日、沖縄の四十一の市町村ぜんぶから首長、議長、県議百四十人が上京して、オスプレイ配備の撤回と普天間基地の県内移転反対を訴えた。この人たちは烏合(うごう)の衆ではない。公正な選挙によって選ばれた県民の代表である。
 また、この二つについて、琉球新報と毎日新聞による世論調査では県民の九割が反対という意思表示をしている。九割は普通ならばあり得ない数字だ。
 日本国の一つの県が一個の事案についてここまではっきり嫌だと言ったことはかつてなかった。
 しかし彼らの声は届かない。国、ならびに一都一道二府四十二県、また本土のメディアの多くはこれを完全に無視している。
 沖縄が普天間の海兵隊基地を撤去してほしいというのは感情論ではない。ただ危険だからということではない。
 現実の話、沖縄に海兵隊を常置させる根拠はないのだ。
 尖閣諸島を巡る防衛問題について沖縄の海兵隊は抑止力にはならない。もしもアメリカ軍に出番があるとしたら(ありえないけれど)、それは空軍か海軍第七 艦隊であって海兵隊ではない。仮に海兵隊が出るとしても、発進するのは強襲揚陸艦の基地である佐世保からであって普天間からではない。
 今、沖縄の海兵隊はフィリピンやタイ、オーストラリア、韓国などを巡回して、各国の軍と共同訓練をすることを主務としている。これまた沖縄を基地にする必要はない。
 沖縄経済は米軍基地がなければ成り立たないというのも過去の話だ。返還された土地の活用はどこもうまく行っているし、雇用者数が何千倍にもなったところが少なくない。実例としては那覇の新都心を見ればいい。ハブしかいなかった荒れ地が繁華街になった。
 オスプレイの配備で沖縄人が怒るのは、日米両方の政府があからさまに嘘(うそ)をついているからだ。
 ハワイ島で、この飛行機が飛ぶ経路から千六百メートルのところにカメハメハ大王の遺跡があるというので、海兵隊は訓練飛行を止めた。滑走路への進入コー スから百三十メートルのところに学校と幼稚園がある普天間への配備は止められなかった。沖縄の子供たちの命はそこまで軽いのか?
 軍隊は若い者たちを集めて毎日のように喧嘩(けんか)の練習をさせる。暴力沙汰や無分別な行いが生じるのは当然だろう。基地の中に閉じ込めておけるものではなく、外へも滲(にじ)み出す。沖縄で米兵がらみの犯罪は少なくない。
 それを抑え込むために日米地位協定があるのだが、これが日本側にとって圧倒的に不利。沖縄は何十年も前から地位協定の改定を日本政府に求めているが、今もって何の動きもない。ドイツも韓国でも改定は実現したのに。アメリカはけっこう柔軟なのに。
 これだけカードが揃(そろ)うと一つの結論が見えてくる。
 日本人の大半は沖縄人を別種の人間と見なしている。すばらしい観光地、癒やしの島、定年後は移住もいいかもしれない、歌手と俳優の供給源。そして基地を置いておくのに便利なところ。
 沖縄の側から構造的差別という言葉が出てきている。差別といっても、日常の場でちょっと嫌いとか、あいつはねとか、そのレベルの差異感ではない。
 このカテゴリーの人たちは同じ日本国民でも一段下だからこれくらいの負担は当然、という思い込みが一都一道二府四十二県の側にある。その現物が普天間でありオスプレイなのだ。
 ここまで嫌だと言っているのに、理をつくして海兵隊が沖縄にいる必然性はないと説明しているのに、アメリカ側にもそれを支持する意見が少なくないのに、なぜ政府は無視するか。国民(マイナス沖縄県民)は目を背けるか。
 国の中の地域対立は国を揺るがす。
 一九八〇年、韓国光州事件の遠因はこの地域への構造的な差別ではなかったか。
 縁起でもないことを敢(あ)えて言う。
 二〇〇四年八月の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事件で米軍はまこと横暴にふるまったが、幸いこの事故では住民への被害はなかった。今もしオスプレイが墜 (お)ちて、もし一九五九年の宮森小学校米軍機墜落事件のようにたくさん死者が出たら(小学生十一人、一般住民六人)、抗議する沖縄人は基地になだれ込む だろう。米兵は彼らを撃つかもしれない。
 小説家が大げさなことを言っていると笑ってほしい。しかしこの恐ろしい妄想には現実的な土台があるのだ。(作家)


( 2010年6月16日・ 市民意見広告運動 の集会で話された池澤夏樹さんです。撮影:大木晴子)

池澤夏樹さんのホームページ
作家・池澤夏樹公式サイト「Cafe Impala」
http://www.impala.jp/


13-02-06(おおき せいこ)
★「この記事を読んだ!」と連れ合いは私によく言う。
目が悪くなったせいか東京新聞をパラパラと読みあまり開かなくなっている私に。
と言うわけで、今日も昨日の朝日新聞夕刊記事を手渡してくれた。
「難しい問題を、わかりやすく人に伝えるっていうことが学べるよ」と言って。
読み、反省しながら感謝してこの記事を掲載しています。

「明日も晴れ」で書いた記事。
「池澤夏樹・吉川勇一講演会」「60年安保闘争」50年・ベトナム解放35年
http://seiko-jiro.net/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=flat&topic_id=1497&forum=1
seiko
投稿日時: 2013/3/5 23:25
管理人
登録日: 2003/9/21
居住地:
投稿: 3563
池澤夏樹さんの朝日新聞記事!(終わりと始まり)気分はもう戦争? 努力なくして平和なし



池澤夏樹さんの朝日新聞記事!
2013年3月5日・朝日新聞・文化欄

(終わりと始まり)気分はもう戦争? 池澤夏樹

 気がついたら、戦争というものがずいぶん近くにぬっと立っていた。

 尖閣諸島に中国が攻めてくるというシナリオが週刊誌を賑(にぎわ)わせている。実際、領海侵犯はしばしばだし、一月十九日と三十日には中国海軍の艦船が自衛隊のヘリと護衛艦に射撃照準用の強烈なレーダー波をしつこく照射した。

 これはどうも中国海軍の勝手な暴走であったらしいが、統制の取れない軍隊は危険だ。偶発的な事態から双方がむきになって収拾がつかなくなる。

 先日まで戦争は映画と小説と劇画の中のものだった。それだって日本が関わるものは少ない。三十年ほど前に刊行された矢作俊彦と大友克洋の『気分はもう戦争』が扱うのは中国とソ連の国境紛争で、それに日本の若者が紛れ込むという話だった。冷戦下ではそんな設定しかリアリティーがなかった。

 ことを穏便に済ませる方策はないのか、と言うと、たぶん軟弱という言葉が返ってくるだろう。弱腰のまま国土を少しずつかじり取られたら日本はなくなってしまう、と。

 いかに制度を固めても国家は人間が動かしているのだから多くの矛盾があり、失敗があり、内部抗争がある。それを超えて結束を強めるために一定量のナショナリズムが必要になるのも理解できる。

 ナショナリズムを生産する最も安直な手段は外に敵を作ることだ。非常事態を宣言し、異論を封じ、すべてを外敵との戦いに投入する。それでも無能な指導者は無能なままだから、日米戦争は開戦から終戦まで三年八か月と八日かかった。そして日本は負けた。

 尖閣はそんなことにはならないだろう。なんと言っても小さな無人島を巡る「局地限定戦争」のはずだから。

 似たような例として一九八二年のフォークランド紛争があった。本土からはるか離れたイギリス領フォークランド諸島に、すぐ近くのアルゼンチンが侵攻した。領有権を巡る争いはずっと前からあって、内政に行き詰まったアルゼンチンのガルチエリ大統領が人気回復のために軍事行動に出た。

 イギリスではフォークランド諸島、アルゼンチンは同じ島々をマルビナス諸島と呼ぶ。このあたり尖閣諸島と釣魚諸島によく似ている。中国の政情もわかりにくいが、東京都があの島々を買うと言い出したのは尾が犬を振るような目立つ行為で、それが中国の好戦的な勢力に利用されたとは言えるだろう。くすぶっていた火に空気が吹き込まれた。

 一般に喧嘩(けんか)は、日頃の反感と、それぞれの思い上がりと、腕力の自信と、些細(ささい)なきっかけで始まる。挑発を繰り返すうちにひっこみがつかなくなる。頭に血が上って手が出る一方で、誰か止めてくれないかなとも思っている。

 フォークランド紛争は結果としてイギリスが勝った。しかしこの第二次大戦後初めての本格的な海戦で、イギリスはアルゼンチン側の一隻に対して六隻の艦船を失い、双方合わせて九百名以上の兵士が死んだ。敵に殺されたのではなく、戦争に殺されたのだ。

 ガルチエリは解任されて投獄され、サッチャー英首相の人気は急上昇した。戦争は勝てば元がとれる、のだろうか? 従軍した多くの若者たちの人生は、彼らが作るはずだった家庭や育てるはずだった子供たちは、国の威信の中に消えた。

 フォークランドと違って尖閣はそれぞれの本土にとても近い。偶然から戦線が拡大する危険は少なくない。

 平和主義という曖昧(あいまい)な言葉がある。

 平和というのはただのんびりした状態ではなく、戦争の原因を排除しつづけて得られる微妙な安定である。今、ヨーロッパ各国の間に戦争の気配がないのは彼らの努力の成果だ。それに対してアメリカはどこかで戦争をしていないと運営できない国のように見える。

 中国は本当に覇権国家を目指しているのだろうか? いつかアメリカを追い越して世界に君臨したいと思っているのだろうか? アメリカのように戦争による国家経営をするつもりか。

 それを実現するには今の中国の政体はあまりに弱い。アメリカが超大国になれたのは第二次世界大戦という契機があったからだ(これもまた戦争の利得なのだろう)。経済的に中国がアメリカを追い抜くことはないという予想もある(津上俊哉著『中国台頭の終焉(しゅうえん)』)。

 ナショナリズムは快感である。しかし「わが海上自衛隊の優れた能力は、歴史が浅い中国海軍の比ではない(麻生幾)」などと書くのでは中国側の官製報道と変わらない。

 どちらの国でも普通の人々は誰が戦争で利するのか考えた方がいい。というぼくの声が中国の普通の人たちに届くとは思えないが、同じように考える人があちらにもたくさんいることをぼくは信じている。(作家)


13-03-05(おおき せいこ)
★今回は、記事を掲載出来ませんでしたが、写真から読み取れるでしょうか。
ぜひ、朝日新聞をとって無い皆さんにも読んで頂きたいです。

私も何時も言い続けています。平和は育まなければ、努力して!
手に入れることは出来ないのです。
戦争はイヤ!と意思表示しましょう。

今日のニュースで中国の軍事力が凄い、凄いと流していました。
何かの一つ覚えのように、中国が攻めて来たらどうする!
と言って国防軍を作ろうと言い張る人たちがまた出て来る。

戦争を体験したこの国が出来ることは、何ですか。
愚かな出来ごとを繰り返さないことではないでしょうか。
二年目の3・11がもうすぐです。
昨日のニュースで、子どもたちの学校が100以上もまだ仮設とありました。
なにやっているんだろう!
戦闘機を数機!買わなければ直ぐにでも建つでしょう。
莫大なお金を使うスポーツの祭典より、東京都が被災地へ学校のプレゼントをした方がずっと素敵だ!
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