エッセイ
エッセイ : 「祥月命日」毎月28日が・・・・・。
(頂いて10日、きれいに咲き始めました。)
「祥月命日」 大木晴子
今年の七月二十七日で十六年になります。毎月二十七日には、先代次郎そして今のジローと朝の散歩でお花屋さんに寄り、季節の花や樹ものを買って帰ります。
27日は、義母の祥月命日。義母が亡くなって五年後の六月二十七日は、次郎が亡くなった日です。二週間も水だけで次郎はこの日を選びました。彼は、毎月穏やかな散歩で、きれいな花を買い楽しげな会話をしながら過ごしたこの日に、自分も亡くなれば「母さん、ボクのこと何時も覚えていてくれる」と思ったのでしょうか。
獣医さんがびっくりするくらい頑張ってこの日を選びました。
今年、二月からは兄の祥月命日にもお花をと思ったら「無いー。二十九日が・・。」それに義母の日と近すぎて「そうだ!二十八日に買おう、そうしようね。ジロー」
二十八日の朝、お花代をポケットに入れて散歩に出かけました。
家の近くのおじいちゃん、おばあちゃんからジローは、クッキーを頂き楽しい散歩が始まります。季節の花がきれいに植えられているお宅の前を通り、「おはようございます」「おっ、坊主元気か」と何時もの挨拶をかわすと、おじさまがこの日「この花を持っていらっしゃい」と蘭の花が植わった鉢を下さったのです。
私の為に小分けをして、可愛いつぼみがたくさん付いた鉢植えを作って下さったのです。
鉢植えを抱えてジローと話しながら帰りました。
「わぁ、なんて幸せなんでしょう。義母さんと次郎お兄ちゃんと良ちゃんの祥月命日にと決めた、最初の日に素敵な素敵なお花が・・・・ジローくん良かったね。」 (05-03-10・おおきせいこ)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第23回 キャンセルという観察点 (2014-04-08 00:13:57)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第22回 人工と自然 (2014-04-07 23:18:01)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第21回 年賀にマスクを (2014-02-12 23:02:15)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第20回 言葉ということば (2014-01-09 00:21:22)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第19回 空気のようなデザイン (2014-01-03 00:03:45)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第18回 書店に行こう (2014-01-02 23:53:59)
- 「義母の想い出・・・・英語とカーディガン」 (2012-12-07 15:24:08)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第17回 脆さの強さ (2012-12-03 21:33:22)
- 『鈴木一誌・エッセイ』第16回 大阪がおもしろい (2012-12-02 21:54:04)
- 『鈴木一誌・エッセイ』・第15回 鏡餅完売 (2012-09-13 00:38:49)
投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 | スレッド |
---|