Seiko-Jiro.net

HOME   NEWS   FORUM   LINK   ACCOUNT   CONTACT US  

メインメニュー

ニュース・アーカイブ

ログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失

反戦・平和
反戦・平和 : 「小田さんの風呂と、フォー」   遠藤洋一(元福生市議)
投稿者 : seiko 投稿日時: 2007-08-21 23:15:45 (2398 ヒット)

 (ベトナム・ダナン チャム彫刻美術館で小田実さんと遠藤洋一さん)

「小田さんの風呂と、フォー」   遠藤洋一(元福生市議)
 
 小田さんとの初めての旅は、1969年春のことです。べ平連の「九州キャラバン」にぼくも参加することになりました。もちろん旅費なんか出ません、宿は結構提供者があったり、あまりかからなかったような気がします。ヒル飯は小田さんがおごってくれました、それには条件があって、重い重い、本当に重い重い革製のバックを持ち運ぶことでした。文字通り「鞄持ち」です。その鞄は原稿が詰まっていて、後で「現代史」の原稿であることが分かりました。あんまりの大作で、まだ読んでいません。なんでも「細雪」のパロディだとか、その谷崎潤一郎作品も読んでいないので、よく分かりませんが、その作品も重量的には「重い」のでしょう。おかげで、とても美味しい「昼飯の旅」でした。  
 
 最初は、福岡べ平連の石崎さんや、当時九州大学生の黒田君などに、世話になり、熊本、温泉の玉名、佐世保、鹿児島と講演旅行でした。そう言えば瓢鰻亭の前田俊彦さんとも、初めてお目にかかりました。戦後すぐ村長さんをやっていて、その後三里塚に住み、どぶろくで有名になりました。 
 旅は続き、高橋武智さんや、針生一郎さんや「大人」との旅は、青年のぼくにはとても刺激的でした。熊本での講演会やデモの次は、玉名べ平連の古川泰龍さんのところでした。この方は「復讐するは我にあり(映画化され緒形拳が主演でした」のモデルになったヒトです。殺人を犯した偽弁護を見抜くのは次女のルリ子さん、説得したのは寺の住職だった泰龍さん。そのお寺が温泉もやっていて、そこにのんびりしました。驚いたのは、小田さんの「温泉作法」でした。小田さんの「説」は、毎日風呂に入っているのだから、石けんで洗う必要など無い、どぼんと浸かってぱっと出る、といったものでした。その日も、巨体で浴槽にずかずかやってきて、あっという間に、出て行きました。ぼくは、呆然と見送ったものです。 

 時間は飛んで、この写真は2002年に、ベトナムにご一緒したときのものです。この旅は、すでに人工透析治療中のぼくには、透析施設探しを優先にする、困難なものでしたが、ホーチンミンでの透析は、既成の旅行社の「透析ツァー」にはない、スリリングかつ興味深いものでした。 
 小田さんとは、ある深夜、吉川さんと偶然「マジェスッテックホテル」のロビーで一緒の時「どうや、えんどー、フオーを喰いにいへんかー」、と誘われ、夜のサイゴンへ。クリントンも食べたという「高級フォー専門」の店に行きましたが、まあ高級といってもフォーはフォー。屋台の味と変わりはないような。しかし、小田さんは「旨いやないか、もう一杯と、食べ。それでも足りなげ顔でした。ぼくはすでに小田さんに初めて会ったときの100キロ越えの体重は、75キロ台でしたし、次の日の透析も考え「もう一杯!」とはいえませんでした。小田さんは、次の朝の「ビュッフェの朝食」でも、フォーを軽く三杯も食べていました。風呂といい、食欲といいすごいヒトです。一週間のベトナム旅行での小田さんとの「ツーショット」はさんざん探しはしたが、この一枚です。でも、撮ってくれたのは、誰だったのか思い出せません。この博物館も忘れました。 
 この写真を見つけたときはしばらく泣いていました、書斎のドアに張ってあります。 

☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀☀


トップ写真の旅に私もご一緒しました。
遠藤洋一さんは、春の市議選で残念な結果になりましたが
今は、たくさん充電していただき再度登場して下さる日を
楽しみにたくさん応援していきたいと思います。
(07-08-21おおきせいこ)

遠藤さんのプロフィールは下記のサイトからお訪ねください。

http://www.gws.ne.jp/home/rimpeace/endo4c/sjsrk.html

http://www.rimpeace.or.jp/jrp/yokota/giantvoice0209/gv0209.html

印刷用ページ このニュースを友達に送る

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 スレッド

「明日も晴れ」記事検索

平和!グッズ販売



Site Design by West Wind,Theme from Ocean-Net